和歌山県人会:3世、4世が母県を満喫
初の「わくわくトリップ」
2006年9月2日
今年で創立95年を迎えた和歌山県人会が、3世、4世に母県を体験し
てもらおうと、3年がかりの準備の末に実現させた訪日旅行団「わくわく
トリップ」がこの夏休みに実施され、8歳から17歳まで10人が参加、
9日間の日程を終え帰国した。手作りの「湯浅醤油」工場を訪問したり、
御坊市庁舎前の故和田勇フレッドさんの記念レリーフを参拝したり、県人
会主催ならではの幅の広い「母県体験」の機会となった。参加者のうち4
人が日本語学校入学を決意するなど、効果は上々だ。引率した会長の上原
淳生さんは「今後も続けられるとうれしい」と話している。 |


北山川での川下りも体験 |
同県人会では、1989年か
ら和歌山県との交換研修学生制
度を実施している。これまで送
りだした学生の体験から「若い
ときに母県を体験することが自
身のアイデンティティー確立に
役立つ」という意見が上がって
いた。いわば「交換学生制度」
の年齢を下げ、同伴者つきで
「里帰り旅行」をさせるという
もの。 |
上原淳生さんが会長に就任した3年前から構想を練り、10歳から高校
生くらいまでの3世、4世に母県のすばらしさを体験してもらう狙い。上
原さんと引率の先生らが昨年下見に和歌山県を訪れ、ルートを考え行き先
をしぼった「手作りの旅」。「あれも見せたい、これもやらせたい、とつ
いつい欲張ってしまって、体に負担のないよう行き先をしぼるのに苦労し
た」 |


現代も残る「湯浅醤油」の手作り醤油工場前で |
今回の旅には、上原さん夫妻
のほか、公立小学校で教諭をし
ている日系3世の白井マリさ
ん、ボニー・カサマツさんら大
人5人が付き添った。海や川、
滝の美しさなど自然を満喫し、
さらに寺社や世界遺産に指定さ
れた紀伊山地を訪ねたほか、紀
州の梅干し作りなどを体験する
などめいっぱいのスケジュール
だった。 |
子供たちは「どこに行っても、大歓迎を受け、人のあたたかさにふれ
た」。また引率した白井さんは「父が故郷の話をするとき、目がうるみ、
夢を見るような表情になっていた。今回の旅で子供たちを引率して、私自
身、和歌山の山々を恋しいと思うようになり、まるであのときの父親にな
ったかのような体験をした」。
ラジオ局への生出演も体験。和歌山放送局で取材も受け、アナウンサー
に「この旅を通じて得た知識や体験を今後どうするか」と尋ねられた。
「わくわくトリップが母県と私たちの絆を結んだのは確か。今後どうする
か、これからが本当の旅の始まりかもしれない」と白井さんは話している。 |
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