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LAのシンボル:ヤシの木が危ない
「高齢化」で病気に

2006年11月4日

 ロサンゼルスのシンボルとも言える街路樹のヤシの木が将来、街から消
える—?このほど、市内各地に植えられているヤシの木の1部が枯れてい
ることが分かった。ヤシが「高齢化」し、カビに似た病気に感染したため
とみられる。このほど市が発表した植樹の項目に「ヤシの木」はなく、早
くも「ヤシの木の消失」を危ぶむ声が出ている。

Yashinoki

ロサンゼルスの「シンボル」
ともされるヤシの木=ロサン
ゼルス空港で

 AP電によると、ハリウッドやビバリーヒ
ルズなど、市内の街路樹や公園には約160
万本のヤシの木が植えられている。もともと
は18世紀にスペインからの聖職者が植えた
のが始まりといわれ、祭事に使う結実する
「ナツメヤシ」も多い。1932年のロサン
ゼルス・オリンピック時に植えられた木もあ
り、いずれも「高齢化」が問題となっている。

 ヤシの木にはさまざまな種類があり、カリ
フォルニアの砂漠地帯に自生するものもある
が、今回特に被害が報告されているのは「フ
ェニックス」とも言われるナツメヤシ属の
「カナリーヤシ」。日系社会にも馴染みのあ
るエリシアン公園に植えられているのと同種
類のもの。

 市公園局のスティーブ・ダンラップ局長は、具体的な数字は分からない
としながらも、近年、「カナリーヤシ」がカビに似た真菌に侵され、枯れ
るケースが頻発していると明かす。理由は、このヤシはカナリア諸島原産
でカリフォルニア自生の品種ではなく、高齢で体力が弱ったためとみられ
る。カビは土壌から感染するため、「同じ場所にヤシを植えても枯れるの
で、他の樹木を植えるしかない」と話す。

 一方、ロサンゼルス市は緑化運動の一環として100万本規模の植樹計
画を実施中で、10月までに市内の枯れ木約3千本を除去、市民に植樹を
勧告する「樹木リスト」を作成した。約六十種類の樹木リストには「ヤシ
の木」は含まれておらず、「シカモア(スズカケ)」や「オーク(樫)」
など病気に強く、日陰を作る自生の樹木ばかり。街路樹としての「機能」
を優先させたリストのため、市民の間から「ロサンゼルスのシンボル、ヤ
シの木がいずれなくなるのではないか」と、危ぶむ声が上がっている。

 なお、ヤシの木は民間の栽培業者が販売しており、相場としては7年も
ので約300ドルから500ドル程度。「ヤシの木愛好家」は自分たちの
手で植えることになりそうだ。(大西、写真も)

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