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江戸千家不白会羅府支部:
創設20周年記念茶会と祝賀懇親会
川上宗雪家元ら招き開催


2008年10月11日


創設20周年を祝い、献茶を点てる川上宗雪家元

 茶道江戸千家不白会羅府支部(西村宗櫛支部長)は9月21日、日本か
ら川上宗雪家元ら一門の45人を迎え、支部創設20周年記念茶会と祝賀
懇親会を小東京のキョウト・グランドホテル&ガーデンで開催した。

 記念茶会ではまず、20周年を祝う献茶が川上宗雪家元により厳かに点
てられ、支部創設に尽力した大川宗節初代支部長の遺影に供茶が運ばれた。
 引き続き午後1時から本席が同ホテル3階「鶴」大広間で催され、ま
た、テーブル茶が2階ボールルーム2カ所に設けられた茶席で振る舞われ
た。

 本席では4回に分け、西村支部長が主を務め、日本から出席した遠来の
同門客に対して羅府支部の茶の湯活動のあらましを説明したほか、カリフ
ォルニアの気候風土や日系史についても解説を加えるなどの気配りをみせ
ていた。

 名心庵筆の「一座建立」の床にふさわしく主客一体となり、美味しい一
服のお茶に一同満足の表情をみせ、心の平安、幸福感を味わう。

 茶具には、花入れ「時代籠」、香合は根来塗りの「寿」、長板飾りによ
る風炉釜、皆具・交趾「寿」偕楽園焼き・永楽保全写、茶碗・李朝、北宋
時代金彩碗、不白好菊平棗、茶杓「吉祥」長谷川寛州箱書き、御茶「星の
奥」八女星野園、お菓子「青もみじ」三河屋、器・雲錦桜楓鉢・仁阿弥道
八、李朝刷毛目鉢などでもてなされ、テーブル茶席では新井宗京師、前田
宗栄師、佐藤宗陽師がそれぞれ和やかに客人をもてなした。 

 160人余が出席した祝賀懇親会で川上宗雪家元は、「当地で活躍され
ている茶道の各流派はもとより、華道の各流派からも多数お祝いに駆け付
けてくれたことに感激しました。これも羅府支部の会員が心を1つにして
努力し、研さんしてきたお陰と感じ、うれしく思います」との感想を述
べ、「今日は、とても素晴らしい記念茶会でした」と支部会員らの研さん
を称え、さらに「江戸千家は少人数の規模ですが、今後ともよろしくおつ
きあいください」と各界、各流派の人々に感謝の意を表した。

 西村支部長も開会の辞で、「川上宗雪家元をはじめ、日本の各支部より
多数の出席をいただき、当地の茶道・華道の各流派、各界の代表者、禅宗
寺の皆さんほかのご支援とご協力をいただきながら、 当支部も20年を
迎えることができました。毎年、家元招請研究会で家元さまから直接ご指
導を受けることができたお陰です」と感謝し、あいさつの言葉に代えた。

 手塚義雅ロサンゼルス首席領事ほかの祝辞が続き、江戸千家不白会羅府
支部20年の歩みがスライドで映し出された。若柳久三師による祝舞「藤
娘」やピアノ、フルートの演奏、江戸中期の伊藤若沖を中心とした作品の
プレゼンテーションがDVDにより行われたほか、20年間支部のために
尽力した前田宗栄、新井宗京、杉葉子の各氏に不白会から功労賞が贈られ
た。

 江戸千家は表千家の流れをくみ、7代目如心斎の高弟川上不白が京都か
ら江戸に出て茶道を広めたことに由来している。不白の茶は江戸に集まる
諸藩の大名たちにも受け入れられ、各々の国元にも伝えられていった。

 また、不白自身も、江戸の町人文化の影響を受けながら京都とは違った
江戸前の茶風をつくりあげた。

 やがて不白の茶は江戸の一般庶民の間にも広まり、幕末、明治を乗りこ
えて、大正、昭和のころに東京を中心として盛んになった。

 羅府支部は1987年10月、大川宗節初代支部長らを中心に創設さ
れ、その後、各社中で研さんに励みながら、コミュニティーや学校でのイ
ベントなどでも茶道の紹介と普及に努めている。
(石原 嵩)

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