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LA東京会創立10周年記念式典で
落語を披露した

さんゆうていほうらく
三遊亭鳳楽さん

2008年11月2日

 
1947年生まれ、埼玉県川越市
出身。5代目三遊亭円楽の総領弟
子で古典落語の実力派

 小学生の頃、父に連れられ聴きに行った浪曲で時々、落語があった。よ
ぼよぼで老いた落語家だが、姫や女将、侍など何役もこなしてしまう。
「『唸る』(浪曲)のとは違い、1人でいろんな役ができる落語」—子供
心に感動した。魅力に取り憑かれ、5、6話すぐに覚えた。学校で担任に
促され教壇(高座)に上がり披露、拍手喝采を浴びた。この快感が、後に
一門の長にまで登り詰める入門のきっかけとなる。

 四天王の1人で憧れた三遊亭円生に弟子入りしたかったが断られ、円生
の1番弟子円楽に師事。(円生の)「初孫」だと胸を張る。大師匠円生に
稽古を付けてもらい手取り足取りを教わった。「厳しかったが…」と恩に
着る。崇敬する円生、円楽のみならず、教わった「先輩全員が師匠」と仰
ぐ。

 近いうちに7代目「円生」の名跡を継ぐとみられている。先代は名人。
比較されることは必至と覚悟するが、ののしられて「揉まれながらうまく
なる」と、重圧のかかる襲名をさらなる成長の好機と捉え静かに待つ。

 古典落語の魅力は噺家が登場人物に乗り移って、世の不平・不満を代弁
し、貧乏人が金持ちや悪人をやっつけるなどし、客に気持ちよく帰っても
らえること。

 人情噺を得意とし、兄弟愛、夫婦愛が盛り込まれている名作「百年目」
が好きなのは「日本から消えつつある人のありがたみがある」から。「自
分をさておき、他人を思いやる『脳天気な江戸っ子』」を愛し、そのよう
な「日本人が忘れかけた気持ちを持ってもらいたい」という願いを込めて
全国で公演する。

 芸を磨くために「落語家は何でも体験するのが大事。泥棒以外は…」と
力を込める。「勉強になる」というラジオの2時間生番組を静岡で毎週受
け持つ。寄席では客層に合わせテーマを決め、反応を見て話題を変えるの
だが、ラジオは別世界。「情景、顔が見えない」相手に挑み続けて31年
が経つ。

 信条の「手を抜いてはだめ」を貫き、今回メディア数人を集めた会見で
も魅せてくれた。小噺を交えながら笑わせ、全力でエンターテイナーに徹
した。記者から「謎掛け」をリクエストされて即座に応じた。

 「LA初上陸」と掛けて「気に入った私の洋服」と解く。その心は「1度来
(着)たらまた来(着)たくなります」。次は、待ちに待ったLA在
住の「江戸っ子」の前で演じる。(永田潤、写真も)

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