環境調査報告書:
加州沿岸部に冠水警告
海水位55インチ上昇も
2009年3月21日
環境研究機関「パシフィック・インスティチュート」はこのほど、地球
温暖化が加州に及ぼす影響に関する調査報告をまとめ、州環境局に提出し
た。それによると、特別な温暖化対策を講じないまま現状が続けば、今世
紀末までに州沿岸部の海水位が55インチ上昇し、北加から南加にかけ広範
囲で冠水、住民48万人に影響が出ると警告した。
同機関が公開した洪水予想図によると、ベニスやマリナデルレイ、ハン
ティントンビーチ、ニューポートビーチの大部分が冠水するほか、ロサン
ゼルス港やロングビーチ港、サンフランシスコやオークランド空港の一部
が水害に見舞われると予測。洪水地区には、30の発電所、29の下水処理
場、また数多くの学校や病院などがあり、これらの移動の必要性も強調し
た。
調査報告によると、加州沿岸部の海水位は過去100年間で8インチ上
昇。沿岸地区の一部はすでに洪水地域に指定されているが、堤防などによ
り守られているといい、同機関では、今世紀末までに海水位が55インチ上
昇する前に全長1100マイルの堤防の設置が必要だと提案した。工事費
は最低でも140億ドル、年間維持費は14億ドルと見積もっている。
調査にかかわった専門家らは、水位上昇により洪水が発生した場合、被
害は2005年8月末に南東部の州を襲った「ハリケーン・カトリーナ」
と同規模並みだと警告、「早急な対応が必要」と強調した。
【訳=中村良子】
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