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「プロ野球を救った男」発刊
キャピー原田の波乱の人生描く

2009年5月17日

 日系2世のキャピー原田の波乱の人生を描いた伝記「プロ野球を救った
男―キャピー原田」(ソフトバンク・クリエイティブ社出版、市岡弘成・
福永あみ共著)がこのほど発刊された。

 キャピー原田は、戦時中、敵国語(日本語)情報将校として最前線にあ
り、戦後、GHQに仕え日本のプロ野球の復興に努力をした恩人とも言え
る人物。「この男がいなければ日本のプロ野球の復興はありえなかった」
とも言われる。2リーグ制導入、日本シリーズ開催、日米交流戦、社会人
野球の復活に貢献した。

 本書では、戦後史を彩るダグラス・マッカーサー、白州次郎、正力松太
郎、力道山、ジョー・ディマジオ、マリリン・モンローなどとの交流を通
して、原田氏がいかに戦後の日本の復興に貢献したかが綴られている。

 王貞治ソフトバンク・ホークス取締役会長は、キャピー原田を「日本の
プロ野球界にとって大恩人」と称賛し、同書を推奨している。

 定価1680円。日系各書店で販売されている。

 

 キャピー原田
(日本名・原田恒男)

 1921年生まれ。現在87歳。野球少年から、真珠湾攻撃でアメリカ
軍志願。ダグラス・マッカーサーに仕え、情報部員として前線で活動。戦
後はGHQのスタッフとなり、日本復興のため、野球をはじめさまざまな
分野で活躍した。親善野球を通じて、アメリカ占領下にあった日本の傷を
癒すのに尽力した。1949年にサンフランシスコ・シールズが訪日し日
本球団と対戦した際に、占領下の日本において日の丸掲揚を実現し、多く
の日本人に感動を与えた。また、正力松太郎氏に、2リーグ制と日本一を
決める日本シリーズ開催を助言しつづけ、のちに実現する。

 その他に、力道山をプロレスの世界へ誘い、赤坂で刺されたときに同席
していたり、今話題になっている白州次郎氏との交友関係など、戦後の日
本史に多くの足跡を残している。帰国後はサンフランシスコ・ジャイアン
ツに勤務。

 

▽著者略歴
 市岡弘成

 1985年筑波大学卒業。日本テレビのディレクターを経て渡米。フリ
ーランスとして日本テレビ・ロサンゼルス支局に勤務。現在は、時事通信
社ロサンゼルス支局契約スポーツ記者、大リーグ専門雑誌「スラッガー」
のフリーの記者を務める。

 福永あみ
 TBS、FM東京などのディスクジョッキーを経て渡米、ロサンゼル
ス・シティカレッジ、テレビ・ブロードキャスティング学科を2001年
卒業。同時にフリーランスとしてフジテレビ、テレビ朝日などの大リーグ
日本人選手の取材、アシスタントディレクターなどをし活躍する。

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