あれから10年
その日のことは今も鮮明によみがえる。 日本に到着してほどなく、久しぶりに会った親戚と銀座三越の9階で昼食を終えたばかりの時だった。天井からつるされた照明器具がブーンと左右に揺れはじめ、窓の外を見るとクレーンが大きく揺れていた。揺れが止むのを待って一階へ降り、とりあえず喫茶室に座り込むと、余震のたびに「皆さん、テーブルの下へ」とウエートレスの声。
その日のことは今も鮮明によみがえる。 日本に到着してほどなく、久しぶりに会った親戚と銀座三越の9階で昼食を終えたばかりの時だった。天井からつるされた照明器具がブーンと左右に揺れはじめ、窓の外を見るとクレーンが大きく揺れていた。揺れが止むのを待って一階へ降り、とりあえず喫茶室に座り込むと、余震のたびに「皆さん、テーブルの下へ」とウエートレスの声。
最近のキーワードは「デトックス」。ついこの言葉が口から出てしまう。 辞書によると「解毒」とか「体にたまった有害物質を取り除く」ということらしい。サウナやジムで汗をかいたり、ファスティングをしたり、腸にたまった宿便をたっぷり出したらできそうだ。 でも私がしたいのは…
すぐ本題に入りたいけれど、つい他の人に合わせて「お疲れさまです」「お世話になっています」からメールを始めてしまう。頻繁にやり取りする相手にも必要なのか、なくしたら関係が悪くなるのだろうかと自問する。 緊急事態宣言が解除された今も在宅勤務は進行中。
「新顔のウイルスは環境破壊の進んだ地域から浮上している。その多くはほころびかけた熱帯雨林の一隅か、人間の入植が急速に進んでいる熱帯のサバンナから生まれているようだ」。この記事は4月21日の日経新聞の夕刊「明日への話題」に「ホットゾーンを読み直す」と題した作家・篠田節子さんのコラムである。友人のメールで知った。
ちまたでは新型コロナウイルス(COVID-19)の猛威でいろいろと無責任なうわさが出回っているようだ。 WHOもそのことを憂慮しているようで「myth busters」というページを開設、詳しく説明している。 主なものを上げると ―ガーリックを取るとCOVID-19にかからない。
仕事柄、高齢になった日本人一世在米者に会うことが多い。雑談の中で必ず出てくる話題がある。「全く違った世の中になってきた、もう別世界だね」という話の内容だ。 日常の電気、水道、ガスの支払いなど、単純なことだが、方法を変えようと思えば電話で人間と話すことは、ほぼ無理だ。
支援している日舞のグループが、定期公演のために夏の間から、高校のオーデトリアム借用の話を通し、料金は全額前払いで契約を交わしていたにも拘らず、開催日の2日前になって教職員のストが長引いて、開校の目途がつかないので契約はキャンセル、という通達が届いた。
アメリカ合衆国国勢調査局から一通の手紙が届いた。国勢調査の一環である「アメリカン・コミュニティ・サーベイ(ACS)」対象に選ばれたので、回答するようにというもの。それもオンラインでという。続いて、回答のためのパスワードが届き、その後には念押しの手紙も。
近頃、「LINEをしないの?」と言われる。 「私と無料で電話が出来るから、始めたらいいのに」と、久しぶりに会ったフロリダ在住の友人。「用件だけを手短に連絡できるから手軽よ」と言うのは東京在住の従姉妹だ。 家庭の事情で急きょ日本への帰国を決めた友人は、「LINEで日本の親戚に呼びかけたところ、すぐさま家具や電化製品が集まった」と喜びつつシアトルを去っていった。
「アナログ」(Analog)。連続した量(例えば時間)を他の連続した量で表示することを意味する。 アナログと対比されるのが「デジタル」。アナログが情報を電圧や電流などの物理量で表すのに対して、デジタルは数字で表す。 それが転じて、「新しいもの」をデジタル、「古いもの」をアナログと表現されている。