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磁針
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 タイトルの句は、今から30年ほども前に、当時95歳だった一世の佐藤とくさんが詠んだものである。  夏になると時々この句を思い出して呟いてみる。  当時は私も40代、1週間を10日分ほどのスケジュールで、土曜も日曜も無く仕事をしていた頃で、毎月1回地元の日系紙に送られてくる俳句グループの作品の中にこの爽やかな句を見つけて、印象に残ったのだが、最近自分が髪を洗いながら「ひと握りあるやなしやの…」を思い出し、なるほどこの気持ちかと、95歳のとくさん心の中をのぞいた気がした。

磁針
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 日本人がほとんど使わなくなった言葉の一つに「一所懸命」がある。  「一所懸命」の「一所」というのは「同じ所」という意味だ(「新潮国語辞典」)。「保元物語」が書かれた時代に使われだした「一所懸命」という言葉は、もともとは「一個所の領地に生命を懸けて生活すること」という意味で使われていたという(同)。