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磁針
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 4年前にこの稿で「ある和歌集」と題して現代版「台湾万葉集」について書いたことがある。戦前から戦後そして今も日本語を愛する台湾の人々が高い日本語の能力で熱心に集まり詠み続けている和歌集を取り上げた。逆境といえる歴史環境の中で台湾の人々が日本語で人生を織り込んだ命と生活の歌、心に染みる短歌の数々を紹介した。

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 杖をつき電車に乗ると携帯から目を上げた男性がさっと立って席を譲ってくれた。横にいる家内を見かけ、隣に座っていた女性も立ち上がり「奥さまどうぞ」という。お礼をいって座る。微笑ましいカップルだなあと心が温かくなる。

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   言葉が時代を通過して生き抜いても、意味が変わってゆく例は多い。  以前、トシマという姓の熟年のご婦人に、トシマの姉さんと呼んだら「まあ、年増だなんて」と怒ったふりをして笑った。年増という言葉は、今は大体30代半ばくらいから40代半ば、さらには50歳前後までの婦人も