Browsing: 中西奈緒

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 学生時代、暇さえあれば時刻表を眺めている友人がいた。どこか旅行に行く予定でもあるのか尋ねると、ただ旅に出た気分に浸っているだけだという。今思うと時代の最先端を行っていたのかもしれない。  自由に旅ができなくなってもう久しい。イベントも延期や中止になる中、新しい楽しみ方やその提供の仕方をみんなが模索している。

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 美容院にはもう半年以上行っていない。今までは定期的に毛先を整えたり、カラーやトリートメントをしてもらったりしていた。ネイルサロンやマッサージ、スーパー銭湯にも行かなくなった。服も化粧品も最近ほとんど買っていない。  当たり前だった事や物がなくても気にならなくなった。

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 大きい台風がいま日本の南から北上して九州を縦断しようとしている。今回は何人の人が犠牲になるんだろうか。どれくらいの規模で川が氾濫したり、土砂崩れが起きたり、家が流されたり倒壊したりするんだろうか。  この台風10号(英語名ハイシェン)は猛烈に発達しながら接近している。

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 これまで闇に包まれていたけれど、素顔は他の国と変わらない気がした。市民や軍人がとても愛おしく、コロナ禍で荒んだ心がほっこり温まった。「いつか統一したら」という思いが作り手の根底にあるのだと思った。  北朝鮮や朝鮮半島が出てくるのは大抵ネガティブな話。長年解決されない拉致問題やいまだに差別される在日コリアンたち。

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 最近のキーワードは「デトックス」。ついこの言葉が口から出てしまう。  辞書によると「解毒」とか「体にたまった有害物質を取り除く」ということらしい。サウナやジムで汗をかいたり、ファスティングをしたり、腸にたまった宿便をたっぷり出したらできそうだ。  でも私がしたいのは…

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 すぐ本題に入りたいけれど、つい他の人に合わせて「お疲れさまです」「お世話になっています」からメールを始めてしまう。頻繁にやり取りする相手にも必要なのか、なくしたら関係が悪くなるのだろうかと自問する。  緊急事態宣言が解除された今も在宅勤務は進行中。

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 「こんな状況が続けばもって2カ月」と行きつけの喫茶店の店長は話す。客が10分の1ほどになったという今も、ほそぼそと営業を続けている。ガラガラの店内で私は時々仕事をしている。  客席の間隔を空けて窓を全開に。換気をよくしてこまめに店内を消毒。マスクもきちんと着用。テイクアウトのサービスも始めた。

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 在宅勤務をしながらアメリカの公共ラジオNPRを聞いていたら、スーパーの店員がインタビューでこう答えていた。「今までこんなに人に感謝されたことはない」と。食料品を運ぶトラックの運転手も普段はない敬意を受けて感慨深い様子だった。  新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、多くの人たちが亡くなっている。

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 薬局やコンビニをうろうろしてみたけど、やっぱり見つからない。花粉症でもないしストックしようと考えたことはなかった。売っていないから使っていないけれど、それでも大丈夫のようだ。  新型コロナウイルスが話題になりはじめた頃、予防には「マスク」「手洗い」「消毒」の3つが大切と報道されていた。

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 この日にコラムを書くことは、偶然とはいえ何か意味があるのだと思う。  転職活動をする中で過去に書いてきたものを読みあさっていたら、「10年後の自分に宛てた手紙」が出てきた。当時大学生の私はハワイの日系2世や新宿のニューカマーたちへのインタビュー調査に奔走していて、未来の自分にこう提案している。

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 英語のレジュメっていいなと思う。「こういうミッションを持って、こんなゴールを目指して仕事をしています」と、学歴と職歴とともにどういう人間なのか冒頭から伝えることができる。社会的属性で自分をラベリングする必要はない。  あるアメリカ企業の日本オフィスに願書を出すとき、英語のものだけでなく日本語の履歴書も出すように指示された。

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 羅府新報で取材をしていた頃、県人会のイベントではいつも高齢のメンバーがお祝いされていた。「生涯現役」「80歳になってはじめて高齢者の仲間入り」と明るくポジティブな言葉が懐かしい。  日系社会と同じく高齢化が急速に進む日本。こちらの雰囲気は全く違う。

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