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 我が家にお掃除ロボットがやってきた。  iRobot社のお掃除ロボットRoomba(ルンバ)が2002年に発売されて以来、他社からも同じような商品が登場し、店頭だけでなく知人宅で見る機会も増えた。が、共働きの忙しい家庭に必要な家電のように思えて、これまでは全く興味が無かった。

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 「助けてくれー」。深夜の病棟に響き渡る男性のうめき声。眠りについていた祖父だったがとたんに目を覚ましこう叫んだ。「待ってろー。今助けに行くから!」。すぐさまベッドから起き上がろうと私の腕をつかみ言った。「起こしてくれ。今から奴を助けに行く」  病院で寝たきりになっていた祖父だったが、こんなにも力が残っていたなんて、子どもだった私は驚愕した。

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 毎年夏休みは、息子と三重県へ帰省するのが恒例になっている。今春ティーンになった息子だが、夏の日本行きが何よりの楽しみで、息子を大の日本好きにしてくれた両親には感謝しかない。いつもなら私の心も躍るはずなのだが、今年はモヤモヤした気持ちでいる。  昨夏の訪日前、父に認知症の診断が出た。

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 出産祝いを送っていたところ、日本に着いた私たち夫婦に内祝いが届けられた。ずしりと重い品はなんと、小さな米俵。誕生した赤ん坊と同じ重さの米が入っているという。趣向を凝らした内祝いが登場したものと感心しつつ、実用的だと喜んだ。説明書によれば、丹念に栽培・収穫し、精米したばかりとのこと。

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 空気がキリっと変わる10月。病気療養中の父に異変が起きた。急ぎ帰省した数日後、家族と同居していた97歳の祖母が高齢者施設に入所した。父が救急搬送され入院したのも同じ日だった。わたしと叔父は祖母に、母は父に付き添った。  関西からは叔母二人が里帰り。すると今度は末の叔母が入院した。

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 端午の節句が近付く頃、突然母から電話がありました。父はデイケア施設に通っており、母がその送り迎えをしていますが、その日、帰る時間になっても父が見つかりませんでした。施設の人に聞いたら、母が迎えに来る前に一人で施設を出たという。では一人でバスで家に戻ったのかと思い、家まで帰ったが見つからない。

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   高野山に行ったことをこの欄で書いたら、何人もの人から行ったことがあると声を掛けられた。行った場所を共通の話題にできるのは楽しい。  「日本はどうでしたか?」と聞かれるのが、正直いって苦手だ。「よかった」では、納得しないと思うからだ。相手が何を望んで聞いて、どんな

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   先月、実家の父の古希の祝いに一時帰国した。深夜の羽田空港に車で迎えに来てくれた父は、相変わらずタバコを毎日一箱吸うヘビースモーカーだが、母によると毎年の健康診断でどこも悪くないという残念(?)な結果で、今もフルタイムで働き、

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 「今度、久しぶりに日本に帰ります」。10年、20年、それより長く帰国してない人は「じゃもう、浦島太郎だね」と、よく時代遅れを揶揄される。ドキッとし、不安になったことのある人も多いことだろう。昨年末の帰国前、私も同様の気分を味わったが、本当にいい日々を過ごし、里帰りしてよかったとつくづく思う。

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 再度日本に来ている。母の誕生日を祝い、日頃両親の手助けをしてくれている妹夫婦に少しでも骨休みしてもらおうと、福岡の実家に2週間近く滞在した。  89歳を迎えた母は、認知症の進んだ93歳の父との二人暮らし。  温和な性格で、かつて人に手を挙げたことも暴言を吐いたことも無かった父だが、

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 伯父が重篤!の報を受けて急きょ日本へ飛んだ。札幌だったので、飛行機の乗り継ぎはスムーズだった。岩手の実家へは列車の乗り継ぎが悪いのであきらめる旨、伝えた。伯父は着いた翌朝みまかった。娘一人では何かと大変だからと伯父のはからいで、呼ばれたと思った。