Browsing: 小津安二郎

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 今年のノーベル文学賞発表に驚いた。かつて取材を通して身近に感じた作家の受賞だったから。  1989年10月、既に英国の人気作家だったカズオ・イシグロさんは、第3作『ザ・リメインズ・オブ・ザ・デー』売り込みで、カナダ・アメリカを訪れた。シアトルは、目の回るような毎日だったというニューヨーク3日間の直後。

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   夏休みに入って、バラエティに富んだ映画の新作が次々発表され、観客動員数や売り上げが競われている。  もう20年ほども前のことだが、シカゴの小さな映画館で、映画評論家のロジャー・イーバート氏と映画を観たことがある。と言っても、彼は私の

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   パサデナのプレイハウスで、是枝裕和監督の「そして父になる」(Like father like son)を見た。カンヌ国際映画審査員賞を受賞した作品とあって、アメリカでも話題になっている。  学歴、仕事、家庭、すべてを手に入れ、自分は人生の「勝ち組だ」と信じていた主人公の野々宮