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磁針
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 もう一度訪れたいとずっと思っていた。東北新幹線の盛岡駅から美しい紅葉を愛でながら車を走らせた。向かったのは東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県の三陸地方。海沿いに北から田老町、宮古市、山田町、大槌町へ。当時の記憶が徐々に蘇る。  取材班として入ったのは震災から1カ月半が経った四十九日の頃。

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 最近、会話の中で「死ぬ前に何を食べたいと思うか」という話題になった。「納豆卵かけごはんでしょう!」と一人がいうと、他の一人も「やっぱりそれしかないでしょう!」と同調した。しかも納豆は、ひきわりがいいとか、大粒がいいとか。なんか貧弱で、最期にふさわしいのかな? と声をそろえて笑った。

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 気候が安定して過ごしやすい秋に訪日する人が多い。季節は正に実りの秋。食事は何を食べても、それこそ「ほっぺたが落ちる」ほど美味しい。  中でも、初秋の味覚といえば、サンマ。それも冷凍ものではなく、水揚げされたばかりのフレッシュなサンマ。

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 今年2月半ばから3月初めのケンタッキーは、例年にない大雪と異常な寒さで、私の滞在していたレキシントンでは大学が計2週間も休校となる始末。それでも、何日も積もっていた庭の雪がようやく解けると翌日にはクロッカスが花開き、雪の下でも春の準備が着実に進んでいたことに驚かされた。

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 前回、過去から今、そして未来へと伝えられる歴史のさ中に自分たちもいる、と書いた。伝えられる項目で何が重要かではなく、生きている日々が歴史だと思う。ただ、記録に残るかどうかは別の話だ。記録の歴史だけが伝えられて、記録に残らない口伝の歴史は、

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 日本漢字能力検定協会(京都市下京区)が昨年の暮れに、2011年を表す漢字を「絆」と発表した。  まずは被災者同士の、次には無事だった人たちと被災者との、いや、大きくは日本人同士の「絆」を固くして、東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所での大事故を乗り超えていこうという尊い思いを象徴した言葉だった、ということのようだ。

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 今年の元日、つまづいて転んだ。その所為かどうか、当たり年だった。  何もない年などないが、今年は特に枚挙にいとまがない。東日本大震災発生後は募金活動に立ったが、そのことから派生したことも多々。その最中に、伯父の不幸もあった。一つの出来事が後からの出来事に繋がって、新たな出会いや人とのつながりがあった。