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 今年のノーベル文学賞発表に驚いた。かつて取材を通して身近に感じた作家の受賞だったから。  1989年10月、既に英国の人気作家だったカズオ・イシグロさんは、第3作『ザ・リメインズ・オブ・ザ・デー』売り込みで、カナダ・アメリカを訪れた。シアトルは、目の回るような毎日だったというニューヨーク3日間の直後。

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 この時季になると、決まって日本がうらやましくなる。四季があり、その折々で風情を味わうことができるからだ。日本で秋といえば、芸術、読書、食欲、スポーツ、実りなどと豊かに表現される。友人から送られた写真の紅葉は、目を楽しませてくれるのはいいが、深まる秋に、哀愁と郷愁を同時に覚え、何ともいえない気分になる。

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 苦難に立ち向かいながら自らの真価を認識させた日系人。そのエピソードを拾い集め、ハワイ・ヘラルド紙に寄稿し、その一部をまとめた「アメリカの真珠」の作者の訃報を目にした。彼女もまた、真珠だと思っていたので、一つ真珠を失った気持ちになった。  彼女は、敬老施設の創設者である故和田勇氏の長女で宮本グレース美弥子さん。

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 今、実世界だけでなく、映画の世界でも人種をめぐる争いが頻発している。  「アジア系俳優は表情が乏しいため配役が難しい―」。これは社会学者ナンシー・ワン・ユエン氏のハリウッド俳優と人種差別についての著書の中で、ハリウッドの配役担当者にインタビューした際の言葉として紹介されている。

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 裏庭のリンゴが真っ赤に色づく秋となり、ピュアラップ・フェアが始まった。  1900年に始まった同フェアは、ワシントン・ステイト・フェアとなった今も「ピュアラップ・フェア」の名で親しまれ、今年は息子に誘われ親子3代で出かけた。

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 先月日本でちょうど終戦記念日だった8月15日、京都市内から山陰線で一日かけて舞鶴の「引き揚げ記念館」を訪れた。以前書いた鹿児島県知覧の特攻平和記念館や長野の出征画学生の遺作展示の無言館を訪問した時と同じで涙を拭きつつ歴史展示を見て回った。

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 お盆祭り、LA七夕祭り、二世週祭と一連の祭りが終わって片付けも済んだ。踊って踊って、気持ちよく疲れた!  この祭りの時だけ会える人たちがいる。七夕のように、年に一度会って元気を確認したり、子供であれば成長を目の当たりにする。

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 1人の日本人を取り囲む白人たち。多くはスーツ姿の男性。通勤中の地下鉄で見た英会話学校の広告だ。日本も少しは多様性を重視する社会になったと思っていたが、このあまりのステレオタイプぶりに辟易する。

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 最近の日本の若者は覇気がなく、外国へ出てみようとか冒険する気持ちがないと聞いていたが、今年出会った若者たちは、かつての若者と同じ冒険心を持っていた。ヒッチハイクでアメリカを横断しようと無謀な計画で来た二人組、全く地理が分からないのに行き当たりばったりに安ホテルを探して泊まり歩いていた若者。

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 久しぶりに東京の美容院に行ったらこう言われた。「日焼けしていますね。こんなヘアカラーにすると顔が『美白』に見えておススメですよ」と。  一瞬目が点になりながらも、あえて議論を避け「お任せします」とだけ答えた。しかし心の中はざわついていた。  黒人やラティーノ、東南アジア出身の人たちが来店したらどう接客するのだろう。

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 小東京のブドーカンは、いよいよ8月の起工式が実現しそうだ。東京の日本武道館に倣った命名なのでここでは読みやすく武道館と表記する。小東京サービスセンター(LTSC)が事業主体者としてゼロから計画推進と資金集めを担ってきたこの一大企画が、総計約2400万ドルといわれる建設資金の予算の内、最近のテラサキ家の基金からの350万ドルの寄付を加えて約90%の達成率に漕ぎ着けたという。

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 カリフォルニアに住む利点はいろいろあるが、温暖な気候と周囲に広がる優しい自然もその一つだ。住宅はべら棒に高いが、一歩外に出れば適当なハイキングコースがたくさんあり、手付かずの自然を楽しめるのがいい。  私の住む地域ではサンドキャニオンハイキングコースが手頃である。

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