Browsing: 死語

磁針
0

 漱石の「草枕」の冒頭の一部に「情に棹させば流される」がある。その前が「智に働けば角が立つ」、後が「意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」と続く。この「棹させば」の元となる表現「流れに棹さす」が昔からあるが、現代日本人の多くがこの正しい意味を誤解していると、文化庁が調査報告を出している。

磁針
0

   前に日本語と漢字の存廃に揺れた維新後の明治新政府下の動きを紹介した。似た現象が大戦の敗戦後も起きた。今回は戦後編を碩学高島俊男先生の「漢字と日本人」や他の史料を参考に駆け足ご免で辿ってみたい。  戦後、敗戦の混乱と米国の占領下、価値観が

磁針
0

   独立文化国の中で日本ほど外来語や和製英語が氾濫している国はないと思う。精神構造として誇れないことだ。  日本で政治家が国民に対しマニフェストとかアジェンダとか盛んに使う。愚かだ。高齢者でも若者でも何の意味か分かっていない人も多いのではないか。

磁針
0

 「いらっしゃる」という言い方をあまり聞かなくなった。たとえば、以前は「ああ、元気でいらっしゃったのですね」と言っていた場面では、いまはほとんどの日本人が「ああ、元気でおられたのですね」と言う。「いらっしゃった」は死語同然になっているのだ。  問題は「おる」か「いる」かだ。