報道機関の日本語力
それぞれの文を読み比べていただきたい。 ①15日溶けかかった雪が再び凍結して路面が滑りやすい状態が続いていて、気象庁は転ばないよう足元に十分注意するとともに交通への影響にも注意するよう呼びかけています。 ②15日に溶けかかった雪が再び凍結して
それぞれの文を読み比べていただきたい。 ①15日溶けかかった雪が再び凍結して路面が滑りやすい状態が続いていて、気象庁は転ばないよう足元に十分注意するとともに交通への影響にも注意するよう呼びかけています。 ②15日に溶けかかった雪が再び凍結して
政治の世界では理に適わない、無責任なことがまかり通る。 近年の出来事でその最たるものは、衆議院ではいわゆる『一票の格差』がすでに違憲状態であるという最高裁判所の判断が示されていたのに、それが是正されることなしに12月に衆議院議員選挙が実施されたことだ。
1988年の秋ごろだったと思う。今年の文化勲章受章者の一人、映画監督の山田洋次氏がロサンゼルスにやって来て、自らの新作(早坂暁氏の自伝的小説が原作)の映画「ダウンタウン・ヒーローズ」の試写会を行ったことがあった。会場はウィルシャー通り沿いの劇場だったと記憶している。
タバコを吸いたくなった。目の前には、金属製の円形の、スタンド状の灰皿もある。箱からタバコを一本取り出して火をつけようとして、気がついた。ここはロビーだ。劇場か映画館のロビーだ。こんなところで喫煙するのはマナー違反だ。 でも、灰皿が用意されている。
いわゆる「朝鮮人従軍慰安婦問題」で、石原東京都知事や橋下大阪市長、安倍元首相などが、ほとんど一斉にといった具合に「慰安婦の強制連行(徴用)などに旧日本軍が直接関わったと言い張るのなら、韓国側はその証拠を示せ」と声を高めている。 どこかが変だ。
〈陸上のジャマイカ選手権最終日は1日、キングストンであり、男子200メートル決勝で19秒19の世界記録を持つウサイン・ボルトは19秒83で2位に終わった〉。 7月のある日のウエブ版朝日新聞にあった一文だ。「最終日は…あり」。なんとひどい悪文だろう、これは。
5月の18日に右目の、23日に左目の白内障の手術を福岡の病院で受けた。 経過は実に良好で、手術を受ける前の不便さや不快さはいったい何だったのだろうと自問してしまうぐらいに明澄な視力を回復した。 いや、回復というのは正確な表現ではない。
日本中の中学が武道を必修授業として取り入れることになった。相撲と剣道、柔道という三つの候補の中から、それが一番やりやすそうだというので、圧倒的に多数の学校が柔道を教えることにしたようだ。ほとんどの場合では、経験豊富な柔道指導者が自校に一人もいないのに!
2006年に95歳で他界した父は、戦後には、佐賀県の職業安定課で課長まで務めたあと、労働省の地方事務官(失業保険審査官)に取り立てられ、そのまま公務員ひと筋の人生を送った人だった。 その父は、生地である佐賀では、創作民謡の作家としても知られていた。
好奇心を高めていろいろと尋ね回らない限りは、そこでしばらく暮らしてみて初めて理解できるようになる、ということが、やはりある。 1984年に、日本とのあいだを行き来しながらではあったが、フィリピンのマニラに半年間ほど滞在した。使っていたホテルの近くに薬局があった。その前をいつ通っても、店のカウンターの前には人だかりがあった。