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磁針
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 英語を翻訳中、俳優の「Line」という単語を「セリフ」にするか、それとも「台詞」か「科白」にするか迷った。いわゆる漢字はどちらも当て字である。台本や舞台の「台」に、言葉を意味する「詞」を組み合わせた「台詞」の方がしっくりきそうだ。「科白」は「科学」を思い起こすが、中国語で「科」は動作、「白」は「話す」意味があるようだ。

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 心のどこかにこだわるものがあり、落ち着かない。何が理由だろうと考えていて、ふと思い当たったのが今朝の出来事。  「これ、A君が翻訳したイベントの案内だけど、目を通しますか」  同僚のJさんが4ページほどのドキュメントを手渡しに来た。

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   吉高由里子主演のNHK連続テレビ小説「花子とアン」が日本でブームを巻き起こしている。最新の週間視聴率ランキングでも25.2%。他の追従を許さない。主人公は明治、大正、昭和の激動の時代を生き抜いた『赤毛のアン』の翻訳家、村岡花子(劇中では「はな」)。

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   6年前に千葉県の養護学校中等部に通っていた東田直樹くん(当時13歳)が書いた本が英訳され、英米でベストセラーになっている。村上春樹の本を除けば、英訳されてこれほど売れた本はない。  東田くんは話し言葉をもたない。生まれつきの

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   前に「者」を例に翻訳が難しい日本語独特の陰影を持つ表現に触れたが、今回は別の例で日本語がいかに表現力豊かな言語かを書きたい。  例1「しちゃった」。漫画の例:会社の上司が若手社員にどうせ来るまいと思い「正月に遊びに来たまえ」とお愛想を言ったら、元旦に若手が妻