Browsing: 萩野千鶴子

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 今夏はあれだけの猛暑だったのに、8月も終盤になると、いつの間にか、朝夕は心地良い涼風を感じるようになった。夏の終わりはいつも名残惜しい。何かをどこかに忘れてきたのでもないが、言い尽くせなかった思いが残されたような、未完結さがある。とは言うものの、夏の太陽と青空の下で遊んだ満足感はある。

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 日本もLAも今夏は猛暑に悩まされている。だが、日本と比べれば、LAは遥かにしのぎやすい。夕日が落ちれば涼しい風が吹き、気温がぐっと下がり、心地よい夕刻となる。待っていましたとばかり、家々から連れ出してもらった犬たちとその飼主が近くの公園に集まる。人間は何やかやのスモールトークに話が弾み、足元の犬たちは犬同士で戯れる。

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 世界的文豪、ゲーテの最後の言葉と言われている。  個人的な好みもあろうが、多くの人は明るい家を好む。家の売買に関わって20年になる。社会の変化とともに、住宅事情も変わってきた。特に最近の引退者専用住宅の変化には、目を見張るものがある。

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 人種のるつぼのアメリカで、多種多様の人々と、会社では一個人として付き合い、ビジネスの現場では、全く対等の立場で仕事ができることを、感慨深く思うことがある。  指折り数えてみれば、最初に仕事を得てから、現在に至るまで、40年になる。この国で働き始めた若き日は、単純労働しか出来なかった。

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 去年は菜の花で丘一面が真黄色に染まっていたのに、今年はちらほら。一体どうしたのかしら、という声をよく聞く。答えは簡単。冬に雨が少なかったからだ。自然界の植物は実に正直だ。冬、雨が多ければ、何年も土中で眠っていた種も芽吹き、見事に花咲く。そしてこの世のものとは思えないほどの美しい景色を創造してくれる。

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 毎年、アカデミー賞授賞式は見逃さないようにしている。映画は今でも最も人気のある娯楽だが、なおかつ、現在、アメリカ人が何を問題にし、何を求めているのか、その一面が分かる。娯楽とはいえ、物語の質が高ければ人々は惹きつけられる。いつも思うことは、受賞作品を選ぶアカデミー会員の認識の高さとセンスの良さだ。

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 日本人は繊細な情緒を持つ民族で、日本語はその情緒を自由自在に表現できる言語だから、俳句や短歌が盛んなのだろう。その文化的背景があるから、ことネーミングなども、実にピッタリの表現がある。まさに、その通り、よく言ってくれた、と膝を叩きたくなる言葉が多々ある。住めば都、という言葉もそうだ。

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 ドカン! 低く鈍い大きな音。真っ直ぐ走っていたはずの車体が左右に揺れ、ハンドルが取られた。あーあ、やってしまった。心臓がキュンと縮まり、無我夢中で、反射的に右脇に停車した。ぶつけた車に走り寄り、中に居た人に、大丈夫ですか、と声をかけるのが精いっぱいだった。

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 今年も残りわずか。12月に入るとすぐに、フレッシュなもみの木を居間に立てる。新鮮な木の精気が清々しい香りを放ってくれる。二、三日、飾りなしに、ただ深い緑の木の生気を浴びる。部屋の中に木を立てるのは、年末のこの一時だけである。

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 アメリカではボランティアは誰でもするもので、日常生活の中に当然の事として組み込まれている。誰の生活も忙しく、誰も余分なことはしたくない。それでもする人は何かを犠牲にしてやっているので、いつかは必ずたたえられる。それがこの国の優れたところだ。  高校の卒業式で一番最初に表彰されるのは、学業成績の優秀だった生徒ではない。

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 日系イギリス人作家、カズオ・イシグロ氏が本年度ノーベル文学賞の栄に輝いた。彼は5歳まで長崎に住み、父の転勤で英国に移住し、教育は全て英国で受けた。見かけは日本人だが、キングスイングリッシュを話す。国籍は違うが、同じ日本人の受賞者川端康成、大江健三郎に次ぐ三人目のノーベル賞受賞者となった。

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 日本は今夏は自然災害も多く、異常に暑い日が続いたようだ。ちょっとの外出でも汗が噴き出て、ぐったりする、というような話を聞くと、気の毒としか言いようがない。  ところが快適な夏のはずのカリフォルニアでさえ、ヒートウエーブ警報が出る日が続いた。温暖化は確実に地球規模で日常となりつつある。

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