Browsing: 葬式

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 学生時代、暇さえあれば時刻表を眺めている友人がいた。どこか旅行に行く予定でもあるのか尋ねると、ただ旅に出た気分に浸っているだけだという。今思うと時代の最先端を行っていたのかもしれない。  自由に旅ができなくなってもう久しい。イベントも延期や中止になる中、新しい楽しみ方やその提供の仕方をみんなが模索している。

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 大林宣彦監督が永い「ロケハン」に旅立ってから、ちょうど5カ月目に自宅を訪問しました。人が集まれない状況下で、葬式にも出席することができませんでした。玄関の呼び鈴の音が、懐かしくも寂しくも響くと、奥様の恭子さんが笑顔で出迎えてくれました。「今日は監督の月命日にお会いできてよかったです」と伝えると、「そうだったですね」と微笑み、映画の資料がたくさん乗っているテーブルに招かれました。

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 先日、友人たちと集まり、1年に1度の旧交を温める機会があった。5名全員、各々の分野で専門職を持ち、それなりに業績を残してきたプロフェッショナルである。くったくのないお喋りだが、話の内容は豊かで実りがある。仕事、ボランティア、社会や経済の動き、こういう場にはご法度とされる政治や宗教の話題も出る。

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 物事に決定的な威力を発することは少ないものの、日常生活の中での関りが多く、少なからず影響を受けたり与えたりするものの一つに「色」がある。デザインの仕事をしていると色を決めることに直面することが多く、仕事の始めや途中で依頼主の方に好きな色をたずねる。  特にロゴやブランドのマーク、パッケージの地色などを決める際など、最終段階では好みによって決定が左右されることも多々ある。

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 3カ月前に手に入れたスマホを何とか自分に必要な範囲で使えるようになった。ヨチヨチ歩きのレベルである。  このスマホという呼び名がどうも引っ掛かる。スマートフォーンの略なら当然スマフォと言うべきなのに、突然フォがホにかわるのが気に入らない。

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   小学校からの同期生・Y君は足が早く運動会ではスター。3年前の中学同期会では、今でも元気で毎回マラソンに出ていると語った。やっと永年務めた職場をリタイアし、奥さんと二人で待望のミカンや米作りを始めたと目を輝かせた。それから間もなく彼のミカンがわが家に送られてきた。