されど呼び名
いじめ防止のため最近の日本の小学校ではあだ名が禁止というニュースを読んだ。苗字に「さん」を付けて呼ぶ。正当だが、個性に欠ける気がして残念。近年は創造性豊かなキラキラネームも幅を利かせるが、そんな時代とも逆行していないだろうか。 確かに、意図はなくても傷つくことはある。
いじめ防止のため最近の日本の小学校ではあだ名が禁止というニュースを読んだ。苗字に「さん」を付けて呼ぶ。正当だが、個性に欠ける気がして残念。近年は創造性豊かなキラキラネームも幅を利かせるが、そんな時代とも逆行していないだろうか。 確かに、意図はなくても傷つくことはある。
夏のニュースだったが、国連が職員向けに実施した、自認する人種についてのアンケートで選択肢に「イエロー(黄色)」を入れたところ、内部から批判の声が相次ぐ事態となった。英語圏ではイエローはアジア系に対する蔑称として用いられた歴史があるためだ。中止となったアンケートの選択肢は白・黒・茶・黄・混合、その他の6種類に分けられていたという。
まな板の上のコイのごとく観念して、歯科医院の治療椅子で口を開けている私に向かって、メキシコ系の歯科衛生士の女性が、「日本人なの? 私はNHKワールドをよく見るわよ」と言ったのがきっかけ。あまりに意外だったが、「ベネシアさんの番組が好きだったわ」などと言うから、お愛想ではなさそうだ。
パンデミックで飲食店の営業がいろいろ制限され、今は店内飲食が禁止されている。そのニュースで盛んに、アルフレスコ・ダイニングという言葉を耳にした。状況から意味は「アウトドア」と想像できたが、「アルフレスコ」という言葉は聞き慣れなかった。イタリアからきた外来語で、元はAL FRESCOと2語だが、英語化してALFRESCO と一気につづるのもOKらしい。
「BLACK LIVES MATTER」を初めて耳にした時、「黒人の命は大切」と訳してみたが、「誰の命も平等に大切だよ」と突っ込む自分がいて、どこか公平性に欠けるようで、すんなりと受け入れられない気持ちがあった。 ある日、専門家が「どの命も大事だが、ないがしろにされがちな黒人の命も大切ということだ」と解説するのを聞き、「なるほどそういうことか」と納得した。
今日は3月31日。本当なら私は今ごろ、カリブ海を航海するクルーズ船で夢のような時間を過ごしているはずだったのに…。 日本や欧州に住む音楽仲間との再会も楽しみにし、14カ月待ち続けたバケーションプランは、コロナのおかげで木っ端みじんになってしまった。 マイアミから出港の6日間。
「小学校の勉強で好きな科目は?」と聞かれたら迷わず「体育と図工!」と答える子供だった。ところが体育は「得意」だったが、図工のほうは「好きこそものの上手なれ」とはいかず…。悲しいかな、私は「ぶきっちょ」な子供だったのだ。 いつも母と開いた本があった。
先日25日は南加の美術館に無料で入館できる年に1度のミュージアムデー。しかもお得な特別メニューで外食ができるレストランウイークまで開催中(31日まで)。こんな日に家でくすぶっている手はないと、友人と連れ立って現代美術館MOCAに行ってみることにした。 小東京日本村を起点に、歩いて2番街を西へ。
「靴を履かなくてもオッケー」というのは最新のオフィス模様のトレンドだそうだ。Shoeless Office Policy つまり「土足厳禁」という会社が出現しているらしい。社員はソックスや持参のスリッパで勤務。本人がしたければ、裸足でも良いらしい。 会社で食事が無料で食べられるとか(それも高級レストラン並みのクオリティーで)、リフレッシュ用のジムや娯楽室があるとか、話題になるのは大抵がシリコンバレーの若いスタートアップ企業だ。
「北米川柳道しるべ」という小冊子を頂いた。2011年初版、全96ページには、戦前、戦中、戦後にアメリカで暮らした人たちの川柳が時系列でまとめられている。編者の関三脚さんによる注釈があるので、時代背景もよく分かる。もともと川柳には「クスッ」と笑える要素があって楽しいが、読み始めたら面白くて止まらなくなった。