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磁針
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 新しい年が明け、一年の初めのすがすがしい元日の朝を迎えた。気分も一新、今年こそは、と抱負を立て、色とりどりのお節料理、お雑煮に箸が進み、新春を祝う明るい顔が目に浮かぶ。めでたい席をいい口実に、真っ昼間から酒を酌み交わしても、今日一日だけは大きな顔をしてもいいだろう。

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 年の瀬。正月が近づく。ふと子供の頃の日本の正月を思い起こした。生まれ育った実家は東京の真ん中の文京区。  元旦の朝はきちんと早起きしていつもより良い服を着た。新年を迎えるのは子供心にも改まった気持ちで、空気も引き締まって清らかな感じがした。

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 今冬の暮れとお正月は暖かで穏やかなお天気が続いた。異常気象の一環かもしれないが出歩くには有難い。大晦日の午後、ようやく年賀状を出し終え、おせち料理作りも一段落して暮れの気分に浸る。新しいお酒の栓を抜きテレビの前に座る。紅白歌合戦が始まるのだが昔のようではない。

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 元日の朝、私は一路サンクレメンテに向けてドライブする。空はみるみる晴れ渡り、ガラス窓の向こうに潮風を感じる。太陽熱で温まった車の中で心穏やか。こんな元旦がもう10年以上続いている。座席には数日がかりで作ったおせちのお重。おせちパーティーの友人宅ではすでに先着の友人たちがお膳を整え、

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 東京の元日は素晴らしい快晴に恵まれた。大晦日に紅白歌合戦を見て遅く寝たにもかかわらず、30分前に起きて初日の出を待つ。マンションのベランダから見える東の空に赤みが差し、まだ眠っている街の稜線の上に一筋白く飛行機雲が伸びてゆく。まだ蒼みを残した空には鎌のような三日月。