Browsing: 高齢者

磁針
0

 寝耳に水だった。  日本滞在中の5月にシアトルから届いたのは、これまで40年以上高齢者ケアにあたってきた非営利団体敬老ノースウエストがシアトル敬老リハビリテーション・アンド・ケア・センターを年内で閉鎖するというニュースだった。  今年2月は敬老ノースウエストが催したオークションで40万ドル以上が集まるのを目撃し、4月には、成田に向かう2日前にシアトル敬老ボランティア感謝昼食会に出席したばかり。

磁針
0

 読書やセミナーから得た共通の情報では、高齢者の課題は、病気と孤独だそうだ。私自身も、目と歯がダメになり、なんとなく鬱(うつ)になる孤独感を体験し始めた。明るく元気で、一生前進すると計画していたのに、驚きの展開に面食らっている。  長年の使用で、くたびれ始めた体は、各々の個体特有の弱い箇所に、病気が発症する。

磁針
0

 最近の日本の話題で、高齢ドライバーの深刻な事故が、やけに多く伝わり社会問題化している。原因は加齢による衰えに他ならない。ブレーキとアクセルのペダルの踏み間違え、信号無視、一方通行や高速道を逆送して正面衝突など、高齢者の死亡事故は他の年齢層よりやはり高いという。

磁針
0

 誰もが安全に暮らすことを願っている。侵入者や移動物体によって、平和で安全な生活を脅かされることを望まない。そのためにセキュリティーシステムを導入したり、ゲートやドアのカギを強固なものに替えたり対策を講じる。外部からの侵入に対して、ガードを固めれば固めるほど、自分に何かあった時に助けを求められなかったり、救助を要請することができたとして、救急隊員が入るときドアや窓を壊すことになる。

磁針
0

 リトル東京の禅宗寺で行われた茶筅供養の茶会に出かけた。お抹茶と点心を楽しませていただいた。茶席の楽しみはそれだけではなく、お軸やお花、お道具を拝見することにもある。今回の茶席で出会ったお軸は「今の一当は 昔の百不当の力なり」と「閑坐聴松風」。茶会の前の茶筅供養法要で、このお軸の説明が小島先生からあった。

磁針
0

 先日、夜のコンサートに高齢者を誘い、一緒に楽しんだ。人生の先輩たちと過ごす時間は、彼らの生の切実な声が聞け、私の行く道を照らしてくれる貴重な一時となる。  コンサートの歌い手はデビュー45年、一つの道を究め続ける。その実力と多才さに、心底、感服した。彼の作詞作曲した44年前の名曲は、われわれを青春時代にタイムスリップさせる。

磁針
0

 空気がキリっと変わる10月。病気療養中の父に異変が起きた。急ぎ帰省した数日後、家族と同居していた97歳の祖母が高齢者施設に入所した。父が救急搬送され入院したのも同じ日だった。わたしと叔父は祖母に、母は父に付き添った。  関西からは叔母二人が里帰り。すると今度は末の叔母が入院した。

磁針
0

 「私の長寿の秘訣はよく歩くことかな」。先日取材先で99歳の方にお会いした。しっかりとした足取りで歩き、元気の良い声でこう話してくれた。かつてマラソン選手だったというその人は今も健脚で毎日歩くのが日課なのだという。  日系社会にはこうした元気な高齢者が多い。

磁針
0

 「Aさんもこの頃物忘れがひどいね。ミーティングの日を忘れて一日遅れてやって来て、誰が予定を変えたのかって怒り出して、大変でしたよ」  こんな話は本人がその場に居なくても何となく小声で話される。アルツハイマーではないらしいが、ずばり言えば老人ボケが進んできたということなのだ。

磁針
0

 昨年の九州北部豪雨から丸1年たった5日から8日にかけて、西日本を集中豪雨が襲った。広範囲で地滑りと河川氾濫の被害が相次ぎ、各地で亡くなった方は現時点で219人、避難者は今なお4800人以上に上る。  降水量の多い梅雨明けにまたも激甚災害となった。内閣府によると近年の災害では避難の遅れから多数の犠牲者が出ているという。

磁針
0

 思いがけず、雪の日本を訪ねた。少しだったが、雪かきもした。日陰の氷もかいた。筋肉痛になるほど雪かきをした昔が懐かしい。  ちょうど、この時期は7年前の東日本大震災を想起させる。津波後の避難生活は3月とは思えない寒さだったと聞いた記憶がある。今年も寒かった。

磁針
0

 自分を育ててくれた愛する父母が、自分の知らぬ間に暴力を振るわれていたら。信頼して預けたはずの施設でそのような事態が起こっていたら、後悔、自責の念とともに、弱者を狙った卑劣な行為に怒りを抑えることはできないだろう。  先日、ショッキングな日本のニュースを目にした。

1 2 3 5