大日本農会表彰伝達式:小山信吉氏が受章

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受章を祝った関係者ら。前列右から3人目が小山氏

受章を祝った関係者ら。前列右から3人目が小山氏


伊原総領事から賞状を手渡される小山氏(右)

伊原総領事から賞状を手渡される小山氏(右)


 大日本農会(総裁・桂宮宜仁親王殿下)の農事功績者表彰の南加受賞者に対する伝達式が17日、ハンコックパークの在ロサンゼルス日本国総領事館公邸で行われ、今年は小山信吉氏に「緑白綬有功章」と賞状が伊原純一総領事から手渡された。小山氏は、長年にわたる南カリフォルニアでの農業発展と日米親善に寄与したことが認められての受章となった。
 伝達式には、小山氏の親族や大日本農会南加支会の野崎住吉会長、日系諸団体の代表者らが集まり、同氏の苦労をねぎらうとともに、長年にわたる功績を祝した。
 伊原総領事は祝辞の中で、日本人や日系人がアメリカ社会の中で認められ、高く評価されるきっかけになったのは、庭園・造園業者の壮大なる尽力に起因していると述べ、「小山さんは庭園業者としてだけでなく、業界の仕事、また若者の育成などにも取り組み、社会に貢献してきている。この受章をきっかけに、さらに後継者育成などに励んでください」と、今後の活躍にも期待を寄せた。
 小山氏は、同会南加支会の野崎会長はじめ、出席者らに礼を述べ、「戦前、日系人は素晴らしい農業活動をしていたが、1913年に施行された外国人土地法により土地を持てなくなり、多くが栽培、園芸、造園、庭園業で生計を立てるようになった。その後ロサンゼルスの人口、住宅、産業増に伴い、この4職業が力を合わせて同地の美化に務めた」と日系史を振り返り、「日本人、日系人としての誇り、誠実さ、感性の高さを生かして農業従事者として努力したため、アメリカ社会で認められるようになった。この素晴らしい伝統を後輩に伝えていくのがわれわれの使命」と力を込めた。
乾杯の音頭で祝福する関係者ら

乾杯の音頭で祝福する関係者ら


 小山氏は、ロサンゼルスで祖母と母が経営していた下宿屋を手伝うため1968年、福島県二本松市から渡米。手に職をつけようと、ビバリーヒルズに多くの顧客を抱える造園・庭園業者ヘンリー・池田さんに指導を受ける。
 日本在住時農業に携わったことは一切なく、周りからは、「すぐに辞めるに違いない」と言われていた。しかし、池田さんから教わった「客を大切に」「自分の家と思って仕事を」の信念を胸に、懸命に働いた。
 70年独立。サンファナンドバレー、サンタモニカ、パシフィック・パリセーズ、ロサンゼルスと広範囲にわたり顧客を抱えるまでに成長。「お客さんに信用されることは、何事にも代え難い誇り」と、今でも従事する。
 庭園業連盟、福島県人会、ベイシティーズ庭園業組合などで会長を、またソーテル日本語学院の理事も務め、日系社会でも貢献している。
 大日本農会は1881年、日本の農業、農村および農民の進歩、改良を目的に創設。1894年以来、農事功績が顕著な農業従事者に対し、紫白綬有功章、紅白綬有功章、緑白綬有功章の3種類の有功章を授与している。1930年には、加州に農業移住した人々との親善を目的に北米支会を設立、60年に南加支会と北加支会に分かれた。
 今年度農事功労者受章者は、国内51人、海外2人(南加1人、北加1人)。
【中村良子、写真も】

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1 Comment

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