日本李登輝友の会LA支部:映画上映し、チャン氏解説

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台湾について解説するアンディ・チャン氏

台湾について解説するアンディ・チャン氏

 「日本李登輝友の会ロサンゼルス支部」(今村圭佑支部長)はこのほど、ウエストコビナの東サンゲーブル日系コミュニティーセンターで、ドキュメンタリー映画「台湾人生(酒井充子監督)」の上映会を催した。日本人と台湾人の両参加者98人が心を通わせ、台湾について理解を深めた。
 映画のサブタイトルは「かつて日本人だった人たち…」。登場人物は日本統治下で教育を受け青少年期を過ごした「日本語世代」と呼ばれる5人で、歴史に翻弄された複雑な胸中を当時を回想しながら日本語で告白する。
 親日として知られる台湾人。その中でも映画出演に応じただけあり、5人は日本語のみならず、「日本の心」も忘れてはいない。同窓会で思い出話に花を咲かせ日本語で校歌斉唱する老女たち、毎年訪日し小学時代の恩師の墓参りを欠かさない人、日本への「愛国心を表現するために」と志願兵になった人、多少の差別を受けたというが、みな日本人に感謝し往事を懐かしむ。
 映画はまた、日本が行ったインフラ整備や学校教育、台湾人の志願兵制度、その後の徴兵制度など、日本ではあまり知られていない事実を紹介。さらに、戦後一変した台湾政府についても伝えている。日本に変わった大陸からの中国国民党の統治で日本語はもとより台湾語までも禁じられ、「二・二八事件」など政府の弾圧による市民の苦しみも映し出している。
 在米台湾人で日本の教育を受けたアンディ・チャン氏が映画の補足説明をした後、参加者と質疑応答が持たれた。
 チャン氏は説明の中で、多くの人が日本への「憧れ」「懐かしさ」を持つ半面、政府には「捨てられたと思っている」。日本語世代が抱く心残りを「恋愛」に例え、「忘れないでほしい」と訴えていると代弁。台湾人にとっての戦後60数年を「自己発見の旅」だと表現し、「日本人か、台湾人か、中国人なのか」というアイデンティティの確立に悩みつつも依然、日本人であったことを誇る。
 質問に答えては、台湾独立は「(中国)大陸の圧力」と「戦後60年間の中国人の洗脳教育」により「非常に難しい」。台湾が中国に統一されると、「台湾にある基地のミサイルが、沖縄へ、ハワイへ、米本土へ向けられる」と警鐘を鳴らす。米軍普天間飛行場がグアムに移設されれば、攻撃を受けた際に(反撃に)時間がかかるとした。
 同会LA支部の問い合わせは今村さんまで、電話213・388・3031。
【永田潤、写真も】

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