裏千家淡交会LA協会:濱野宗富社中が点前、茶道通じた世界平和を

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濱野宗富社中による初点式


 茶道裏千家淡交会ロサンゼルス協会(金井紀年会長、沼野宗美幹事長)は10日、2010年度初点式を小東京のキョウト・グランドホテルで催した。春らしい華やかな着物や羽織姿の会員ら約120人が見守る中、今年は濱野宗富社中が点初めを担当。茶道を通じた世界平和と日本文化の普及、無病息災を願った。

あいさつに立つ金井紀年会長

 新年のあいさつに立った金井会長は、長引く不況や世界で続く戦争、紛争に触れ、「これからは経済だけでなく、人間の心の問題を解決していく必要がある。そう言った意味でも、世界平和につながる茶道スピリットは、今後世界に着目されていくだろう」と、同会の今後のさらなる活躍を期待した。
 また来賓を代表し、在ロサンゼルス日本国総領事館の手塚義政首席領事が祝いの言葉を述べた。首席領事は、淡交会の淡交の意味として、「君子の交わりは淡きこと水の如し」と荘子の言葉を例に出し、「淡い関係こそ深い関係であり、この関係は人同士だけでなく人と国や国同士にも活用できる」とし、茶の湯を通じ、人と国、国と国、また日米と世界の関係にも大きな影響を与え、友好親善に貢献していると、同会の活動を称賛した。

薄器「一斎造 住吉蒔絵大平棗」を手に取る手塚首席領事(左)

 初点式では、濱野宗富さんが亭主を、今上洋子さんが半東を務め、正客に手塚首席領事、次客に千鶴夫人、三客に日商の山城キティー上級副会頭、末席に今日庵参事の松本宗静さんを、また下壇席の正客に協会名誉会長のグレン・宗成・ウェブ博士、次客にキャロル・宗喜夫人、三客に金井紀年会長、末席に淡交会オレンジカウンティー協会長の小泉宗由さんをそれぞれ迎え、初春の茶を満喫した。
 この日使われた淡々斎作の茶杓は、竹ではなく松でできたもので、その珍しさから初点式の後に多くの人が手に取って見ていた。
 最後は今日庵参事の松本宗静さんが、集まった会員および来賓に感謝の言葉を述べ、「淡交会も来年で60周年を迎えます。60年前に蒔いた一粒の種が、今やこんなに大きく成長し感無量。これからも根強く、また若い人の協力も得ながら、皆で楽しみながら茶の普及に努めましょう」と呼び掛けた。
【中村良子、写真も】

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