五輪フィギュア:長洲未来、ライサチェックと凱旋ーサポーター400人の祝福受ける

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満面の「未来スマイル」で質問に答える長洲

 バンクーバー冬季五輪女子フィギュアスケートで4位入賞を果たした長洲未来、男子フィギュアで金メダルに輝いたエバン・ライサチェックと2人を指導したコーチのフランク・キャロルとクリスタ・ファッシの健闘を称えるレセプションが9日、両選手がトレーニングするエルセグンドの「トヨタ・スポーツセンター」で開かれ約400人のサポーターが地元に凱旋した英雄を迎え入れた。熱烈な祝福に対し2人は、サインや写真撮影で応えた。

輝く金メダル披露する(左から)ライサチェック、キャロル・コーチと長洲

 長洲とライサチェックは、ともにキャロルコーチに師事し同スポーツセンターをホームリンクとする気心の知れた仲。五輪出場を目指し練習に励むスケーターにとって、2人は憧れの的だ。レセプションには、長洲、そのすぐ後にライサチェックが金ダルを首に掛けて入場。会場は沸きに沸いた。
 2人とコーチに花束などのプレゼントが贈られ、両選手には同センターの永久VIPパスの発行が発表されるなど祝賀ムードは盛り上がった。質疑応答では、多くの少女スケーターが長洲に質問を投げかけた。だが、憧れる長洲に話しかけるチャンスを得たものの長洲に見詰められ、緊張のあまり質問の内容を忘れる女の子もいるなど、少女らにとって長洲は雲の上の存在のようであった。

長洲(中央)と記念写真に納まる前田瑠花ちゃん(左)と井出野下しおり・キャシディちゃん

 米国生まれの長洲は両親が日本人で、家庭では日本語を話し、規律正しく育てられた。長洲と同じ家庭環境で育つこの日の参加者の前田瑠花ちゃん(10)と井出野下しおり・キャシディちゃん(7)は、敬語を使ったきれいな日本語を話す。友達の少女2人はともにバーバンクとパサデナのリンクで練習。五輪での長洲の滑りをテレビで見たが、自分が出る時のように緊張したという。
 大会で優勝しメダルをもらうほどの実力を持つ瑠花ちゃんは以前、ブーツ購入のために訪れたプロショップで偶然に長洲に会った。すかさずサインを求め、話すこともできた。「未来さんは、とても優しくておもしろい。友達になることができてうれしい」「がんばって練習して、未来さんのようになりたい」と、五輪出場の大きな夢を見る。
 長洲にとっては今回が初の五輪。競技以外では、開会、閉会式に参加し、エキシビションにも出てスポットライトを浴びた。「かっこよかった」というショートトラックのアポロ・オーノ選手と一緒に写真を撮り、「楽しむことを心掛ける」という目標の1つも達成したようだった。
 メダルにあと一歩及ばず「悔しかったが、次のオリンピックにまた行きたいという気持ちになり、4年後が楽しみ」と、次回ソチ五輪での雪辱に燃える。同じリンクで練習するライサチェックから金メダルを見せてもらい刺激を受け「がんばる力が出て、スケートに入れたい」と決意を新たにした。
 フリーは金妍児、浅田真央という世界のトップらと最終組で滑り圧倒され、「正直嫌だった」というが幼い頃から抱いた五輪での夢舞台に「つかんだチャンスを生かし、心を入れ替えて滑らないと」と自らに言い聞かせた。金妍児選手と練習も含め2時間ともにし、「勉強になった」としっかりと経験を積んだ。
 全力で滑ったフリーは満足というが、ショートプログラムには悔いを残している。4位という好成績にも浮かれず、「次のオリンピック」と自らを鼓舞する。五輪後の2週間は休み、英気を養った長洲。今月20日から始まるイタリア・トリノでの世界選手権に向け、来週から練習を再開し、新たな目標に向け第一歩を踏み出す。【永田潤、写真も】

輝く金メダル披露する(右から)ライサチェック、キャロル・コーチと長洲

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