大日本農会南加支会:「緑白授有功章」受章者3氏を称え祝賀

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3氏の受章を祝し、乾杯する関係者


 大日本農会南加支会(野崎住吉会長)は7日、2008年と2009年度の農事有功章受章者の祝賀会を、モンテベロのクワイエットキャノンで催した。来賓に在ロサンゼルス日本国総領事館の松本修一領事ら日系各団体の代表者を招き、会場に集まった約150人は、伊藤ジョージ、伊藤エドワード、小山信吉3氏の長年にわたる功績を称え、受章を盛大に祝った。

緑白授有功章を受章した(右から)伊藤エドワード氏、伊藤ジョージ氏、小山信吉氏


 伊藤ジョージ氏と伊藤エドワード氏はいとこ同士で、いちご栽培で有名な伊藤農園の3代目。小山氏は、60年代から庭園・造園業者として数多くの庭園の手入れに従事している。3氏はそれぞれ、農園業の発展に寄与、日系社会での奉仕活動を通した日米親善への貢献が認められた。
 ジョージ氏は、チコ大学で経営学を専攻し卒業後、ベンチュラ郡に5カ所ある計600エーカーのいちご農園を継いだ。現在は、300人から最大400人の従業員を抱え、いちごの栽培に励む。またエドワード氏は、UCLAで経済学を学んだ後、銀行員を経て、当時オレンジ郡にあった1500エーカーのイチゴ農園を継いだ(2009年6月退職)。
 2人は、「加州では農業に関する法律や規制が年々厳しさを増し、現状は容易ではない」としながらも、ジョージ氏は、「祖父母の時代から続く農園に誇りを持っている。自分の体が動く限り、伊藤家の伝統を守り続けたい」と力強く話した。
 またエドワード氏は、「退職することはとても心が痛んだ」と心情を吐露。広大な土地が残るベンチュラやオックスナードなどと違い、オレンジ郡では住宅開発が盛んなため地価は高騰を続け、水道や肥料など諸経費も上昇を続けている。そういった状況下でエドワード氏は、「ビジネスの面からは正しい選択だった」と振り返り、「これからは、今までお世話になった日系社会にさまざまな形で還元できれば」と、さらに社会奉仕に力を入れて行く意向を明らかにした。
 ロサンゼルスで祖母と母が経営していた下宿屋を手伝うため68年、福島県二本松市から渡米した小山氏は、造園・庭園業者池田ヘンリーさんに指導を受け、70年に独立、多くの顧客を抱える。さまざまな団体に属し、日系社会でも大きく貢献している。
 小山氏は謝辞の中で、「家」と「庭」と書いて「家庭」と読むことに触れ、「日本人がいかに暮らしの中で、家と庭を大切にしてきたかが分かる」と述べ、「自然の風景を取り入れた日本庭園は、人々に心の安らぎを与えてくれるものであり、このような環境の中で培った『日本人の感性』を生かし、ロサンゼルスで信頼のおける庭園業者としての地位を確立した日本人がたくさんいる。その方々を代表し、昨年私が代わりに受章した」と謙遜した。小山氏はまた、野崎会長の造園・庭園業における理解にあらためて感謝するとともに、陰で支えてくれた妻、ふみこさんに感謝の言葉を述べた。

祝辞を述べる大日本農会南加支会の野崎住吉会長


 南加庭園業連盟の荒木慶一顧問、南加県人会協議会の福岡健二会長、南加日系商工会議所の半田俊夫会頭、また在ロサンゼルス日本国総領事館の松本修一領事がそれぞれ、「農事の発展、日米友好親善、日本文化普及に多大なる貢献をした」と、3氏の功績をたたえ、最後に野崎会長は、「今後とも日米親善にご奉仕されますことを希望します」と祝辞を述べた。【中村良子、写真も】

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