キョウト・グランドホテルとウエラー・コート:フォークロージャーの危機、支払い猶予期限は6月15日

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 小東京のランドマーク的存在であるキョウト・グランドホテルとウエラー・コートショッピングモールが現在、債務不履行の危機に陥っている。
 3月15日に債務不履行通告を貸手のファースト・シチズン信託銀行より受け、90日間の猶予期限である6月15日までに支払いをしなければフォークロージャー手続きが開始可能となる。借り入れ残高は3380万ドルとされる。
 同ホテルは、1977年にオープンし、主に観光客向け高級ホテルとして経営してきた。この間、日本の正月行事や二世ウィークの戴冠式などといったさまざまな日系イベントの会場となり、小東京の文化的シンボルとして地域の重要な役割を担ってきた。

閉店のあいさつが掲示されているホテル内のレストラン「鶴」。左手にグリルバー「源氏」がある


 2007年8月、21階建てホテルと隣接のショッピングモールは総額5400万ドルでセンチュリーシティに本社を置く3Dインベストメント不動産会社が買収。ロビーや客室の大規模な改築を行うなど順調に事業展開をしてきたが、ホテル内の日本懐石料理レストラン「千羽鶴」を受け継いだ「鶴」とその並びの「源氏バー」はすでに閉店し、ウェラー・コートショッピングモールも、人気のレストランや日本人向けスーパーを構えていることから、両者への不履行通告は小東京内および関係者の間で気遣われている。
 ホテルのリチャード・ゲインズ総支配人は「09年の厳しい経済状況に比べ、今年はかなり景気も回復して勢いを取り戻し、ホテルの収入は昨年より確実に伸びている」としている。
【グエン村中、訳=大友真奈】

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