日韓両リーグが親善野球:地元版WBCの開催目指す

0

健闘を称え合い友好を深めた日韓両チーム。8月に再戦を行う

 サウスベイで毎週末熱戦を繰り広げている日本人軟式野球リーグ「LASBL」(ロサンゼルス・セーフティー・ベースボール・リーグ)は選抜チームを結成し8日、トーレンスのウィルソン・パークで地元の韓国人チーム、ツインズと親善試合を行い8−1で勝利した。8月14日には両国のオールスターチームが日韓戦を予定、将来的には米国、メキシコ系チームが参加した出身国対抗の地元版WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)開催を目指す。【永田 潤、写真も】

ヒットを放つ日本選手

 今回の親善目的の日韓戦は日本人リーグ代表の佐藤昭さんが発案・企画し、韓国側に対戦を持ちかけた。韓国人ビジネスマンと取り引きする佐藤さんは「野球だったらもっと打ち解け、成功するはず」と確信した。韓国側からも「ぜひ、やろう」。両者は意気投合し、スポンサーとなった日系企業の協力を得て、開催の運びとなった。佐藤さんは、初の日韓戦を終え「将来のWBC開催に向けての第一歩となった」と成功を喜んだ。「われわれはアメリカで生活しているので、身近に韓国人とつき合うことができるので交流を続けたい」と抱負を述べた。
 韓国リーグでは硬球を使用しているため、日本式の軟球の扱いに選手たちは戸惑いを見せた。いつもより打球は飛ばず、守備ではゴロの処理でボールの跳ね方が大きく異なった。最も苦しんだのが投手。ピアース・カレッジで投げる右腕投手は変化球を得意とするが「変化球が思うように曲げることができない。速球も投げづらい」と言い、てこずった。

二塁盗塁に成功する日本選手

 韓国リーグの代表エリック・ユウさんは、「日韓は野球、サッカーでライバル同士であり、在米の日韓人も野球で競うことは大いに意義がある」と述べた。試合については「選手はみんなとてもエキサイトしてプレーできた。成功した親善試合だった」と述べ、8月の再試合の雪辱を誓った。次の日韓戦では、サムソン電器やヒュンダイ自動車などの韓国企業の支援を求めるという。ユウさんは、「日韓親善試合を年々大きくし継続していきたい」と願った。
 日韓オールスター戦は8月14日、グレンデールで開催予定し、硬球で行う。
 詳細は代表の佐藤さんまで、Eメール―
 [email protected]
 リーグの公式サイト―
 www.geocities.jp/lasbl2004/
伊良部さんが始球式と監督
元大リーガー、草野球デビューも

 LASBLは試合のみならず、今回の日韓親善試合や元投手の伊良部秀輝さん(ロッテ、阪神、ヤンキースなどで活躍)を講師に招いた野球教室を開催しリーグ全体のレベルアップを図っている。

笑みを浮かべ打席に立ち、草野球デビューした伊良部さん

 今回の試合では、伊良部さんが始球式を務め日本チームの監督として指揮を執った。伊良部さんはまた、試合に代打でも出場。現役時代に見せたマウンド上の闘志むき出しの投球とは打って変わり満面の笑みを浮かべて打席に立った。ボテボテのショートゴロに倒れたものの、ワールドシリーズの優勝指輪を持つ元メジャー・リーガーの草野球デビューに両チームの選手は大きな拍手を送った。
 韓国選手によると、伊良部さんは韓国の野球ファンの間で知られているという。レンジャーズ時代に抑えを務めていた伊良部さんが、母国の英雄チャンホ・パク投手(現ヤンキース)を救援したからだ。試合後、伊良部さんは韓国選手の握手や写真撮影のリクエストにきさくに応え、日韓の友好に一役買っていた。
 伊良部さんはこれまで4度、毎週土曜日にLASBLで教えており、翌日曜日はリトルリーガーに指導している。基礎を中心に投球のみならず、コンディショニングや試合への気持ちの入れ方、リクエストがあれば打撃もみている。選手からは個人に合った丁寧な指導で好評を得ている。
 試合中、笑顔を絶やさなかった伊良部さん。選手が飛ばすジョークに「腹を抱えながら笑えっていた」と、草野球ならではのリラックスしたムードを思う存分楽しんでいた。野球教室で教えた選手が好プレーを見せ、上達した姿にご満悦。日韓親善試合を大いに歓迎しながら、「投手復帰」については「いずれやるかも」と期待をうかがわせた。
 同イベントの羅府新報フォトジャーナルのアドレスは―
 http://rafu.com/news/2010/05/japan-lasbl-%EF%BC%98%E3%83%BC%EF%BC%91korea-twins/

先頭打者ランニングホームランを打ち祝福を受ける日本人選手(右)


伊良部さん(左)と写真に写る韓国ユウ代表


好投した日韓の2投手


日本選手の送りバント

Share.

Leave A Reply