留学生ホットライン:新規ボランティア募集―人員補強、サービス向上図る

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留学生ホットラインの大川千鶴代表(右)とちかさん

 日本人留学生を日本語でサポートする非営利団体「留学生ホットライン」(大川千鶴代表)は、新規のボランティアを募集している。意欲があり、長期的に続けられることを重視した今回の募集で人員を補強し、異文化生活の中でさまざまな問題を抱えがちな留学生のためのサービスの向上を図る。【大友真奈】
 留学生ホットラインは1991年、邦人留学生の抱える、言葉、ホームステイ先の家庭や学校、ビザなどさまざまな問題を案じた日系社会の有志により発足した奉仕団体である。全員ボランティアというスタッフが親身になって日本語で対応、留学生が安全で充実した生活を送ることができるよう適切な助言を与えている。
 「留学生にホットラインの存在をもっと知ってほしい」と代表の大川さん。9・11テロ事件以降、留学生の数が減った上に、インターネットの普及で必要最低限の情報は個人で手に入れられるようになったため、10年前に比べると相談件数は減った。しかし、たった一人でも悩みを抱えている留学生が必要としている限りホットラインの存在意義は大いにある。中には、悩みや問題のみならず、何気ない会話をしたいという理由で電話をかけてくる学生もおり、まさに「心のほっとできる場所」の役目を果たしている。
 ビザや移民法などの書類関係から人間関係のようなメンタル面に関することまで、相談したいことがあってもそれを話せる相手がいない、という学生はいるはずだ。心に不安を抱えこんだまま誰にも相談できずにいるという状況があってはならないよう、ひとりでも多くの学生に留学生ホットラインの存在を知ってもらいたい。ボランティアスタッフたちは「チームワークとボランティア同志の信頼関係向上」というスローガンをもとに日々学生からの電話を待つ。
 電話を受けるときには「慣れを出さずに、いつも新鮮な気持ちで対応すること」「悩みを聞いてあげているのではなく『聞かせてもらっている』という気持ちを常に忘れずに」とキャリア15年の大川さんと新人ボランティアのちかさんは話す。ホットラインを利用したことで気持ちが軽くなったり、立ち直ったという知らせを学生から受け取った際には、ボランティア冥利につきる思いだという。
 情報はインターネットでいくらでも手に入るかもしれない。しかしそんな世の中だからこそ、異文化で生活をしている留学生にとって、生の声が聞け、顔の見えない相手に悩みを打ち明けられる場所は貴重ではないか。
 新規ボランティア募集に関しては、留学生の困難や状況を共感できる人であれば条件は問わない。学生でもいいのか? もちろんボランティア自身が留学生ならばその人から学べることも多くなおさらいいという。
 ボランティアの募集要項は次の通り。
 ▽業務=留学生のための電話による相談受け付け、情報照会(日本語)、イベントなどの手伝い、専門や特技を生かしさまざまな仕事の手伝いなど。
 ▽条件=平日昼間に毎週4時間以上、小東京のオフィスで電話の応対ができること。ボランティアとして責任を持って働け、トレーニングとして6回の講習と12時間の実習を受けられること。職業、性別、年齢などの条件なし。長く(6カ月以上)続けられる人を歓迎。
 ▽講習=6月12日から7月17日までの毎週土曜日。計6回、計約20時間。
 ▽実習=7月26日から8月13日まで。平日、約3回、計12時間。
 ▽講習場所=カサヘイワ内リトル東京サービスセンター。
 ▽内容=リスナーの基本、ビザ、法律全般、交通、精神衛生、DV、異文化の理解など、ソーシャルワーカー、カウンセラー、弁護士などの専門家によりロールプレイを交えて講義を行う。
 申し込み、問い合わせは留学生ホットラインまで、電話213・473・1630(月〜金午前10時から午後5時)。
http://ryugakusei.ltsc.org

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