裏千家淡交会LA協会:松本宗静さんの功績称える、茶道文化賞受賞で祝賀会

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ロサンゼルス郡リーガルヘルス&ソーシャルサービスのマーサ・ヒメネツ・ディレクターから感謝状を贈られる松本さん(左)


 裏千家淡交会LA協会(金井紀年協会長、沼野宗美幹事長)は3月25日、同会名誉師範、今日庵参事の松本宗静さんの「第8回茶道文化賞」受賞を受け、記念祝賀昼餐会を小東京のキョウト・グランドホテルで催した。会場には、松本さんの弟子、孫弟子をはじめ、日系社会の各代表者らが参列。松本さんの受賞を祝すとともに、長年にわたる功績を称えた。
 茶道文化賞は、今日庵(京都市上京区)と茶道裏千家淡交会が、国内外における茶道文化の普及・発展に顕著な功績を収めた人に授与している名誉ある賞。松本さんは、60年にわたり、米国において茶道精神を伝えるため多くの茶道愛好家や茶道修道者を指導、育成。また全米各地で積極的に茶会を催すなど、茶道を通じて日本文化の普及・発展に努めたことが認められての受賞となった。

乾杯する松本さん(中央)と来賓


 祝賀会場には、約125人の関係者らが集まり、代表者が祝いの言葉を述べた。同協会の金井協会長は、300人の弟子や孫弟子を育て上げた松本さんに敬意を示し、ボーダレスといわれる世界に今必要とされているのは民族文化であると述べ、「そういった意味からも、茶道の奥深い精神をさらに指導してもらいたい」とエールを送った。
 また在ロサンゼルス日本国総領事館の伊原純一総領事は、「茶道は、単にお茶を入れて飲むという行為だけでなく、着物や礼儀作法、お花などといった日本文化も伴っており、文化の相互理解を深める大変パワフルな手段である」と述べ、末長く健康に、今後も日本文化の普及に努めてほしいと言葉を送った。
 さらに、ロサンゼルス郡や市からも感謝状が届き、代表してロサンゼルス郡リーガルヘルス&ソーシャルサービスのマーサ・ヒメネツ・ディレクターから、松本さんに手渡された。

力強くロウソクを吹き消す松本さん


 あいさつに立った松本さんは、「1951年6月10日小東京にまかれたひとぶつのお茶の種が、今こうして大きく成長しました」と感慨深く米国内における茶道の歴史を振り返った。「当時若かった私は、ハリウッド映画、テレビ、学校関係、至るところでお茶を披露してきました。それを見た今は亡き主人が自宅にお茶室を建設してくれ、実にさまざまな方と日米交流をすることができました。皆さんの『お茶に出会えて良かった』というひと言に支えられ、あっという間に60年が過ぎ、現在の私があるのは、皆さまからいただいたお心こもる愛情とご指導、そしてご支援のおかげでございます」と礼を述べた。最後に、「私も高齢ですが、口と頭だけは大丈夫です」と、持ち前のユーモアで会場を笑わせた。
 淡交会LA協会はこの後、2月21日に90歳の誕生日を迎えた松本さんに、サプライズでケーキを用意。松本さんは驚きながらもしっかりとロウソクの火を吹き消した。【中村良子、写真も】

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