OCJA介護者のサポートグループ:1周年迎え活発に活動

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 オレンジ郡日系協会(OCJAA)内に昨年設立された「介護する人たちの集う会」(サポートグループ)がこのほど1周年を迎え、さらに活発に活動している。同会は、現在あるいは過去にアルツハイマー病などの介護に当たる人たち(ケアギバー)の支援グループで、悩みや苦労を共有し、情報を交換、介護のストレスから解放されることを主な目的としている。

「少しでも介護に頑張る方のストレス解消の場になれば」と話す河内博幸さん

 設立のきっかけは、アルツハイマー病と診断された妻和子さんの面倒を見ながら日系社会で活躍する筒井完一郎さんが、「同じような状況にいる方のお役に立てることはないか」と、OCJAA会員の河内博幸さんにもちかけたことに始まる。日ごろから「日系社会のために何かお手伝いを」と考えていた河内さんが同会を設立した。その話を聞き、自宅介護の後、レジデンスホームに入居したアルツハイマー病のジャック・山代さんの妻アグネスさんも、「オレンジ郡内にも支援グループがほしかった」と協力した。
 河内さんを中心にOCJAAのシニアプランコミッティーのメンバーで始めた同会は、あっという間に参加者が増え、15日に開かれた1周年には20人が参加。アルツハイマー病の配偶者や親の介護をする人をはじめ、介護士、「もしかしたら」と配偶者の病気を疑い、情報を得るために参加した人、また介護が必要な人を受け入れるレジデンスホームの設立を考えている人などが集まり、それぞれの状況を共有、有益な情報を交換した。
 夫がアルツハイマーかもしれないと不安を抱く女性は、「病院に行くことを勧めても、本人は怒り始める上、自分で置き忘れた財布を私が盗んだなどと疑い深くなり大変」と心のうちを話すと、全く同じ経験をしたアグネスさんが、「ご主人の内科検診の先生に相談してみては」とアドバイス。他の参加者からは、「アルツハイマー病の人とのかかわり方を学べる介護者のためのカウンセリングもある」など、情報が提供された。
 一方、介護士としてアルツハイマー病患者の介護をする参加者は、「相手が何を求めているのか理解してあげるのが大変」といい、仕事をする中で「相手の方と同じ価値観を持つことが大切だと学んだ」と話した。さらに、すでに食事を済ませた後、「食べていない」と言い出した時の対処法として、ケースバイケースだと前置きした上で、「相手を否定せず、『今作っているからテレビを見て待っててくれますか』などと言ってあげると、5分後にはそのことも忘れ、言い争いを避けられる」とアドバイスした。
 また、1月から同会に参加している小谷洸弘さんは、一軒家で24時間介護が可能なレジデンスホーム「OC介護ホームズ」(22322 Savona)を7月にラグナヒルズにオープンする。小谷さんの妻でフィリピン系のエドナさんは介護士の資格を持ち、親族が北加やネバダ州で同ホームを運営していることから、河内さんから「オレンジ郡にも日本語の通じるホームを」と依頼を受けた。日本語、英語、タガログ語を流ちょうに話すエドナさんは、「ぜひ、やりましょう」と快諾、夫婦で協力し、7月のオープンとなった。OC介護ホームズには全6部屋あり、24時間態勢で介護が可能となる。
 OCJAAの会員としてボランティア活動を通じ、日系社会の高齢化を強く感じたという小谷さんは、「助け合い精神で、日系社会をサポートしたい」と述べ、07年にリタイアするまで駐在員として北米、アジア圏を中心に多くの国で生活した経験を生かし、「グローバルな目線できめ細やかな心のケアができれば」と話している。OC介護ホームズの詳細は、電話949・943・0834。またはEメールで―
 [email protected]
 設立から1年を迎え河内さんは、「決してこの会を大きくしようとは思っていない」といい、「いつまでも皆でお菓子を持ちよって、井戸端会議的な和気あいあいとした雰囲気を失いたくない。少しでも介護に頑張る方のストレス解消の場になれば」と、これからもアットホームな雰囲気を失わず、続けていきたいと話した。
 同会は毎月第3土曜日午後1時から3時まで、オレンジ市のOCJAAオフィス(2190 N. Canal st.)で開催している。参加希望者は同オフィスまで、電話714・283・3551(月曜から金曜日午前10時から午後5時まで)。【中村良子、写真も】

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