「主義」と「現実」は…

0

 5年ほど前になるか、あるアメリカ人大学生と話す機会が有った。愛国心たっぷりの彼は、高くても米国産製品を買うと断言する。同じ値段でもっと質の良い製品も買えるがと水を向けても、同じできで高くてもアメリカ製が有るならそれを買うと言う。面白いので「そのためには高給を取らなきゃならんが」とからかうと「高給を要求するのは当たり前。より良い生活を追求するのがアメリカ人だ」と言い切った。ブログならばここで(絶句)といれるところ。
 「会社が高給を払うだけの実力が君にはあるのか」と聞くと、「ユニオンに入れば高給が貰える。仕事のできはその次だ」という。そうかも知れないが、こんな学生さんを雇う会社は大変だ。「そのためには君の会社は製品を高く売らなければならないし、君はその高い製品を買うのかね」と突っ込むと、だから高給を要求するのだと胸を張った。それからいろいろと話したが「もっと他の人のことや、全体のことも考えたら」と言うと「あなたは社会主義者だ」と言われてしまった。ブログの(笑)である。おそらく教授の受け売りだろう。
 あまりバカバカしくなったので「いや、僕はそういった主義(-ism)とか主義者(-ist)として生活していない。現実世界を生きているだけ。僕は君の話をよく聞き理解しようとしたが、君は自説は主張するが人の話に耳を傾けないようだね」とその場を離れた。何か言い訳を言っていたようだが無視してしまった。
 その後、高給取りを抱えるビッグ3が倒産寸前まで行ったのは周知の通り。経営が伸びてきたのでレイオフした元従業員を呼び戻したらしいが、僕らから見れば相変わらずの高給優遇。
 金融関係の有能なる方々、各種会長さん、学長さんたち。ミリオンの給与やボーナス貰ったら7、80パーセントほど国庫に納めましょうよ。高給をもらっている物造りの方々、より良い生活を追求するのも大事だけど、そのために一般の人はあなたの製品を高く買わなくてはならないと言うことを理解してくれませんか。【徳永憲治】

Tags

Share.

Leave A Reply