まつりの季節

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 サッカーのワールドカップが佳境に入っている。普段、盛り上がりに欠けるサッカーでアメリカが世界ランキング14位というのにはいささか驚いた。イメージとして強そうな南米諸国もブラジルやアルゼンチンを除く他は、一桁のランキングではないというのも想像外だった。自国の旗をつけた車同士クラクションを鳴らして気勢を上げ、喜び合う様子は浮き立つ気分にさせる。
 日本もランキング以上のがんばりを見せているのに、日系コミュニティーの反応はどこか冷めたものを感じる。リトル東京が盛り上がってもいいのだが。個々人が秘かに応援していたらしい。一部レストランでは盛り上がっていたと聞いたが、コリアタウンの盛り上がりや、南米諸国の熱狂振りには圧倒される。民族を応援する団結力や表現の違いはどこからくるのだろうか。
 スポーツに興じてばかりいられない事情や状況もあるだろう。メキシコ湾の石油流出事故に関連する産業、健康被災者や支援者はもちろん、それどころではない人たちも多いのは確かだろう。しかし、がんばる選手たちを応援したいというのも正直な気持ちではないだろうか。サッカーファンではないが、ベスト16まで進んだ日本は称賛に値すると思う。
 お祭りは、日本人には昔からの風習として馴染みが深く、地域・町全体が一体となって取り組んできた。信仰が薄れ、祭りの意義がちょっとずつ、づれてきてショーの意味合いが強くなると団結も弱くなり、一体感が薄れていくように思う。その延長線上にあるのが、日系社会の冷めた反応ではないだろうか。もうすぐ、二世週祭がある。音頭も発表された。昨年に続いて七夕祭りも計画されている。昨年の七夕飾りは、こんなに共同作業をした団体があるのかと感動した。ぜひ、今年も取り組んでほしいものだと思う。
 みんなが参加することで、一体感と完成させた達成感を感じることができる。創意工夫を発揮した作品は、必ずや注目を集めることだろう。スポーツだけでなく盛り上がれるものがありますよ。見るだけでなく参加することで、祭りはより楽しくなります。【大石克子】

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