ピクニックシーズン到来:福岡と静岡両県人会が催す

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 ジューングルームが過ぎ去り、本格的な夏の到来とともに、南加各県人会のピクニックがシーズンを迎えている。ブエナパークのジョージべリス公園では18日、南加福岡県人会と南加静岡県人会がそれぞれ東西に分かれ、雲一つない青空の下ピクニックを催した。
 
福岡県人会:3人に奨学金を授与
鼓玄会:小倉祇園太鼓特別会員に

 

井上会長(右)から奨学金を授与されたフクシマさん、モンジさん、シロイシさん。左端は奨学金委員の北原さん


かき氷を味わう子供たち


 3世代が一緒に楽しめるイベントとして定着している県人会主催のピクニック。同公園西側で催した南加福岡県人会(井上英一会長)では、老若男女150人以上が集まり、BBQ、会員による手作り料理、運動会、エンターテインメントを楽しんだ。
 あいさつに立った井上会長は、集まった来賓や会員にお礼を述べるとともに、今年8月にブラジルで行われる福岡県人会世界大会に同会から9人が参加することを報告、10月3日に婦人会主催の敬老会、また11月13日に西本願寺で先亡者追悼法要を行うと会員へ参加を促した。
 同県人会は1975年から毎年、その年の9月から大学へ進学する会員の子弟を対象に奨学金を授与している。今年は、ブラウン大学へ進学するクリスティーン・フクシマさん、カル・ポリ・サンルイスオビスポへ進学するクリスティーナ・モンジさん、チャップマン大学へ進学するアンドリュー・シロイシさんの3人が選ばれ、井上会長から奨学金が授与された。
 同奨学金は会員からの寄付により賄われており、奨学金委員の北原宏範さんは、「先輩会員の思いを感じてください」と3人にエールを送った。3人を含め、今年までに計125人の学生に奨学金が授与されている。

「小倉祇園太鼓保存振興会」の特別会員に認定された「鼓玄会」の迫力ある演奏


 また、07年に設立された福岡県人会の太鼓グループ「鼓玄会」(宍戸英司代表)がこのほど、福岡県指定無形民俗文化財に指定されている「小倉祇園太鼓保存振興会」(北九州市小倉北区)の特別会員に認定された。小倉で生まれ育ち、3歳のころから太鼓を叩いていたという宍戸代表は、小倉で受け取ってきた会員表彰をピクニックに集まった会員に見せ、「海外の団体として初めて会員に認めてもらえたのは大変名誉あること」と感動を報告した。
 「鼓玄会」には現在、10代から70代の会員約20人がおり、「祭りの心」と伝統を継承している。来年3月には、ハワイで開かれるホノルルフェスティバルで日本から参加する小倉祇園太鼓と共演予定で、「将来はロサンゼルスでの共演が目標です」と話した。
 ピクニックでは、3世代が運動会を楽しみ、松前会による民謡やカラオケ、炭坑節などで盛り上がった。
 南加福岡県人会の詳細はホームページで—
 www.fukuoka-usa.com/
 
静岡県人会:「大家族ピクニック」目標
次世代狙いフェイスブックも

 

ピクニックに集まった南加静岡県人会の会員と来賓


静岡県人会「名物」のスイカ割り


 同公園東側でピクニックを催した南加静岡県人会(江河正晴会長)では、会員約70人が集まり、婦人会メンバーが前日から仕込んだ手料理やかき氷を囲み、初夏のひとときを満喫した。
 今年の新年会の席で会長に就任した江河さんは、1950年代から同会のイベントに参加している。「当時はダウンタウン近くの公園で400人ほどが集まって開催していた。今はだいぶ人数も減ってしまったが、日系の歴史や伝統、遺産を次世代へ受け継ぐためにも続けていく意義がある」といい、「近い将来、県人会ピクニックを大家族ピクニックにするのが目標」と力強く述べた。
 同県人会は、次世代の会員獲得に向け、日英両語を流ちょうに話すメリンダさんを広報に抜擢。江河会長の娘でもあるメリンダさんは、静岡県に長期在住していた経験もあり、日本語のみならず日本文化や静岡県にも深い理解がある。
 「県人会とひと言で言っても、日系人と日本人の間に県人会に求めるものに違いがあるので、そのバランスをどうとっていくのかが存続のキーとなる」と、現在そのバランスを模索している最中だという。また、若い層にも同会の活動内容を理解してもらうため、ホームページやEメールによる会報の送信のみならず、フェイスブックやツイッターなどといった現代のコミュニケーションツールも活用している。

「ここに来ると懐かしい気持ちになる」と話す黒川粧子さんとケントくん、マヤちゃん


 ロングビーチ在住の黒川忠士さん、粧子さん夫妻は、生後11カ月の双子ケントくんとマヤちゃんを連れての参加。粧子さんが静岡県出身とのことから、2年前に会員となった。
 この日は、偶然にも隣の高校で同じバスケ部に所属していたという同年代の女性会員と出会ったという。「ここに来ると静岡の音楽が流れていたりして、とても懐かしい気持ちになる」と、またさまざまなイベントに参加したいと話した。
 数日前から料理の下準備を始め、この日は朝5時に起床したという柴洋子・同婦人会会長は、「皆さんの喜ぶ顔を見るのが楽しみなので、一度も大変だと思ったことはない」といい、江河会長は、「会員一人ひとりの思いやりで実現できる」と感謝した。
 南加静岡県人会の詳細はホームページで—
 http://sites.google.com/site/socalshizken/
【中村良子、写真も】

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