敬老に5000ドル寄付:奈良佳緒里さんと友人2人

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大石施設長(中央)に寄付金を贈る奈良さん(右)と山口さん

 日本人唯一のエミー賞受賞メイキャップアーティスト、佳緒里・奈良・ターナーさんが友人らとともに敬老シニア・ヘルスケア・インクに寄付金を贈呈した。以前から寄付を続けてきた奈良さんだが、今回は奈良さんの慈善活動に賛同する友人のファッション・ウィッグ会社「Tinka」社長山口佳津恵さんと、東京青山でエステサロン「サロン・ド・ヒロコ」を経営する中村弘子さんが協力を申し出た。奈良さんらは6月28日、ロサンゼルス市のボイルハイツの敬老引退者ホームを訪れ、大石剛施設長に5000ドルのチェックを手渡した。
 奈良さんの敬老への寄付は自身がメイキャップアーティストになる以前、ダンサーだった頃にさかのぼる。当時は慰問で同ホームを訪れていたという。そんな中、いつも奈良さんの心に残るものは入居者から受ける愛情に満ちたまなざしだった。
 奈良さんは「戦前の想像を絶する辛い時期、彼らは文句も言わずいつも笑顔で『真面目な日本人』『日本人は素晴らしい』と思ってもらえるように努力してきた」と称える。「今私たちがこうして笑顔でアメリカ社会にいられるのも彼らが礎を築いてきてくれたからこそで、彼らの恩恵なくしては語れない」と力を込める。さらに、「日系の先人への恩返しが私自身の心のよりどころにもなっている」と寄付継続への思いを語る。
 メイキャップアーティストとして活躍する娘見たさに母登喜さんが来米したことがあった。しかし不幸にも登喜さんは会いに来た2週間後にロサンゼルスで亡くなった。それ以来、敬老の入居者が亡き母のように感じられてならないという。
 日米を3カ月ごとに往復する多忙な奈良さん。日本では、美容学校や高校での講演、テレビ出演や執筆、自身のファンデーションブランド「Star of the Color」のプロモーションなどと精力的に活動する。そんな中、敬老の入居者に「日本食と日本語、日本文化の中で楽しんで毎日を送ってもらいたい」との思いから、日本で活躍し得た収入の一部を今後も寄付していきたいと熱い胸の内を語る。
 多くの人に支えられながら、今日も敬老には、はちきれんばかりの笑顔が満ちあふれている。【吉田純子】

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