日米安保締結50周年:サンディエゴで記念式典―海上自衛隊・遠洋航海部隊が入港

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壇上でスピーチした(左から)フレンチ米軍司令官、伊原総領事、徳丸司令官とサンディエゴ市長代理のチャールズ・イシュノアー氏  

 日米安全保障条約締結50周年を祝し6月26日、サンディエゴ港の退役空母ミッドウェイ(現博物館)の飛行甲板で日米合同の記念式典が開催された。米海軍が、入港した海上自衛隊・遠洋航海部隊を歓待。両国音楽隊による相手国国歌演奏などで激励し、揺るぎない日米の強固な関係を一層深めた。

君が代を演奏する米軍の音楽隊

 式典には、海軍兵、自衛隊員に加え地元市民とサンディエゴ、ロサンゼルス地区の日系社会のメンバーら約400人が参加。ウイリアム・フレンチ米軍司令官、徳丸伸一司令官、伊原純一・在ロサンゼルス日本国総領事らが壇上であいさつに立ち、日米安保の重要性を説いた。
 総領事は、岡田克也外相から託されたメッセージの一部を代読し「記念のこの年に日米の協調関係をさらに強め、練習艦のサンディエゴ寄港が日米同盟を強める機会になればいい」と期待した。総領事は、「強い同盟関係は政治家、外交官、軍隊だけで司るのは不十分」と述べ、同盟で重要なことは「両国国民の理解と真の友情である」と強調。民間の草の根交流が日米関係を強固にする極めて重要な役割だとした。
 徳丸海将を司令官とする遠洋航海部隊は、練習艦「かしま」「やまぎり」と護衛艦「さわゆき」の3隻に乗艦。東京・春海を起点(5月26日)に北米、中南米、欧州、アフリカ、中東、アジアなど計12カ国16寄港地を歴訪し、156日間かけて世界を東周りに一周する。

サンディエゴに寄港した練習艦「やまぎり」(左)と護衛艦「さわゆき」

 遠洋航海部隊は二等、三等海尉の実習幹部188人を含む計730人で編制する。実習幹部は広島・江田島での1年間の訓練を終え、今回の海上実習で実践的な訓練を積む。指揮官に必要な人格を養うとともに、国際感覚を修得することが目的。部隊は、各訪問国で軍と交流を深めるほか、民間とも親睦を図りふれ合い、その国との絆を強化する役割も担っている。米国のすべての寄港地では、サンディエゴと同様に日米安保50周年の記念式典が開かれ、歓迎を受けたという。
 徳丸司令官は、遠洋航海について「いろんな国を見て理解しながら、(外から見て)逆に日本を理解することができる」と説明。日米安保については「世界の中で1カ国で平和の安定を保つことはできない。アメリカと同盟を結びアジア太平洋地域の平和を維持しなければならない」と意義を強調した。
 実習幹部の向川徳明・三尉は、米国の各地に入港し歓迎を受けて実感したことは、日米安保は「米海軍と海上自衛隊の関係に裏打ちされていることがよく分かった」。練習航海では「さまざまな配置が体験できて、広く船のことを知ることができる。部隊に行って役立つことを学んでいる」と充実した日々を送っている。楽しみにしていることは、海上自衛隊が派遣されているジプチでの活動の見学だという。
 9人の女性隊員のうちの1人中村真理子・三尉は、同航海を「基礎を作る大事な訓練で、実りのある5カ月間」と力を込め、訪問各国では現地の人々から「国に対する思いを聞きたい」と述べた。日米安保については、国防の観点から「日本と海上自衛隊にとって一番身近で大きい条約」と話した。【永田潤、写真も】
国歌斉唱で敬礼する実習幹部ら。巨艦ミッドウェイの規模の大きさに驚いていた

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