若き民間大使たち

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 「People to People Ambassadorプログラムで自分の甥と姪が日本に行くのだが、会ってやってくれないか?」LAの中国商工会議所の友人からメールが届いた。
 7月16日、都庁32階職員食堂での昼食会に合流。サンディエゴとロサンゼルスの高校からさまざまな人種の男女学生が約40人。揃いの半そでシャツ・ユニホーム、アメリカの高校生は何でも吸収しようと元気いっぱい。ホームステイをはさみ、京都、広島、岐阜、箱根・富士山、東京と14日間の旅。食事のあとは皆に何か話してくれという。
 生き生きとした瞳が私を取り囲む。「皆さんがこの旅で出会ったさまざまな経験は、皆さんの視野を広げ、自分の判断基準を強化します。帰ったら何度も何度もこの旅を思い返してください。そのうちに次第に自分の頭の中で整理され考えが熟成してこの旅のより深い意味が感得できるでしょう」
 異文化に触れて交流を持ったことは国際人への第一歩。やがて社会へ出て仕事に取り組むときは、何人もの人たちと力を合わせて初めて大きなよい仕事ができる。そのためにはよい人脈を築くためのコミュニケーション・スキルが必要なことを伝えた。まず相手に興味を持ち、言うことに耳を傾け理解しようと努めること。自分の考え方やしっかりした意見を持つことが大事で、相手のことをじっと聞くだけでは一方通行、相互の意思疎通がないとコミュニケーションとは言えない。お互いの考えを交換し合うことから新しい発見やアイディアが浮かび前進することができる。「皆さんは今回の旅で多くのものを見聞したがそれぞれが違った印象や考え方を持ちましたね。それをお友達と分け合ってください。そうするとこの旅の価値はもっともっと深く幅広いものとなるでしょう」
 1956年、アイゼンハワー大統領の提唱で始まったこのプログラム。彼らはまさに若き民間大使としてその役目を果たし、これからも果たし続けるだろう。一人でも多くが日本を好きになってほしい。【若尾龍彦】

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