徳永優子さん、3年連続候補:エミー賞ヘア部門―日本人初受賞に期待

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徳永さんは、パサデナで美容学校を併設した美容院を経営する。写真は学校でマネキンを使って生徒にメイクを教える徳永さん(中央)

 ハリウッドで活躍するヘアスタイリストの徳永優子さんが先月、3年連続となるエミー賞にノミネートされた。ヘア部門初の日本人エミー賞受賞者の誕生に期待が寄せられ、21日夜の発表の瞬間に注目が集まる。
 今回、ノミネートされた作品は、刑事物のテレビドラマ「キャッスル」の第6話「Vampire Weekend」。ともに働くスタッフはエミー賞受賞者が多く、そうそうたるメンバーとともに番組を作り上げている。

ヘア部門で初の日本人エミー賞受賞に期待がかかる徳永優子さん

 ヘア部門では同賞を受賞した日本人はまだおらず、徳永さんは多くのヘアスタイリストの中から選ばれた数人に残り、その実力の高さがうかがえる。過去2年は候補に挙がりながら、逃しているだけに受賞にかける思いは強い。
 2回ノミネートされ、それまで知らなかったさまざまな人々から声が掛かり、仕事の依頼が入るという。エミー賞の権威を実感し「賞を獲れば、いいクレジットになる」と意欲を示す。
 日本の映画界で活躍した徳永さんは、離婚を機に2001年、シングルマザーとして子ども2人を連れて30代後半で渡米した。コミュニティーカレッジのESLに通いながらも、精力的に各種ショーを手掛けた。ダンスの振り付けや音楽をかけた演出の着物の着付けなどを披露。髪を結い、メイキャップも自らこなした。
 これらの地道な活動が映画関係者の目にとまり、トム・クルーズ、渡辺謙出演の映画「ラストサムライ」や「メモワーズ・オブ・ゲイシャ」のスタッフとして参加。日本で身につけた「髪、化粧、着付け」のすべての技術を見せつけた。日本の伝統とアメリカ的要素を融合させ、評価を得、ステップアップ。マイケル・ジャクソンの生前最後のビデオにも携わったことも自信となった。
 並々ならぬ努力を重ね、ユニオン入りも果たした。ハリウッドには、個性の強いさまざまなアーティストがおり、人間関係も重要だと話す徳永さん。映画、番組制作の共同作業を強調。エミー賞発表を目前に「チームの一員として受賞したい。勲章になる」と、話し吉報を待つ。【永田潤、写真も】

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