AAJUW創立40周年記念:奨学資金集めのコンサート―イチコビッチさんと田口さんが共演

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共演するバイオリンのイチコビッチさん(右)とピアノの田口さん

 女子教育の向上や日米の文化交流、地域社会への貢献などの多岐にわたる奉仕にいそしむ大卒女性の会「AAJUW(American Association of Japanese University Women)」(難波多美子会長)は7月31日、小東京のロサンゼルス合同キリスト教会で奨学資金集めのサマー・コンサートを開いた。公演は創立40周年記念の一環イベントとして企画され、バイオリンのシルビアン・イチコビッチさんとピアノの田口寛さんがクラシック音楽の名曲を披露し、「不惑」の祝賀に花を添えた。
 イチコビッチさんはセントルイス・シンフォニーに所属し、欧州各国の権威あるコンクールで数度優勝した実力者。個人レッスンを主に行う田口さんは、昨年の第九大合唱など日系社会の合唱団の指導者としても知られている。
 AAJUWの活動の趣旨に賛同し出演依頼を快諾した2人の共演は、昨夏に次いで2度目。今回は以前に演奏した作品をあえて避け、「超絶技巧」を目指してプログラムを一新し、難しい曲に取り組んできたという。
 公演では、前半にソロを3曲、後半は合奏3曲とアンコールに応えて1曲を披露。バッハ、ラフマニノフ、ショパン、リストの名曲の演奏に、会場を埋めた参加者約250人が酔った。「クラシックの世界に引き込まれた」と演奏に聴き入ったのは、聴衆の小倉明さん。演歌が好きで日系の大会で歌う小倉さんは、「高度な技術を持ったプロの演奏は、やはり違う。心が洗われ、すっきりした」と述べた。
 2人の練習は1週間足らずだったというが、息を合わせ拍手喝采を浴びた。公演後、緊張から解き放たれた田口さんは、ホッとした表情で話し「演奏させてもらうだけでも光栄」と恐縮。流れる汗を拭いながら「いっぱいの会場で弾くことができてよかった」と喜んだ。難曲に挑んだ「大仕事」を終え、達成感に浸っていた。
 難波会長は「大勢の人に来てもらい、クラシック音楽を楽しんでもらえた。AAJUWの活動内容も知ってもらえてよかった」と語った。
 AAJUWのクラシック公演は、5年前にイチコビッチさんが友人の会員宅での会員を集めたホームコンサートとして始まった。好評を得たことから、昨年から一般に公開し、芸術を味わいながら会の発展につなげる重要なイベントとして2年続けて開催された。奨学金は74年から昨年までで総額9万4000ドル。受賞者は91人に達し、日米の懸け橋役となる人材を育成している。
 40周年記念の一環行事としては、6月に平家物語をテーマにした文化芸術イベントを開催。また、会員がAAJUWへの思いを綴った文集と会員の家庭料理レシピ本の発行も予定している。
 AAJUWの詳細は難波さんまで、電話818・348・7157。
【永田潤、写真も】

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