加州高速鉄道:ベーカーズフィールドまで路線延長

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 カリフォルニア州高速鉄道当局は20日、セントラルバレーを通る第一期工事区間を、当初の予定からさらにベーカーズフィールドまで延長する決定を下した。これにより連邦政府からの追加助成金6億1600万ドルが延長工事に充てられることになる。
 連邦政府は今月はじめ、オハイオ州とウィスコンシン州が高速鉄道の計画続行を見送ったことを受け、カリフォルニア州と、その他の11州に対し連邦助成金12億ドルを分配すると発表していた。
 カリフォルニア州の高速鉄道当局は今月2日、フレズノ北部マデラ近郊のボーデンから、フレズノのダウンタウンとハンフォード東部に新たに建設予定の2駅を通り、ベーカーズフィールド北部に位置するコーコランまでを結ぶ区間、全長およそ65マイルを当初、第一期工事区間と決定していた。
 しかし、一部の都市計画専門家や、建設路線から外れた地域住民から、高速鉄道が多くの人口を占めるベーカーフィールドなどの都市を通らないことに対する不満の声が相次いでいたため、ベーカーズフィールドまでの延長計画が提案されていた。
 ベーカーズフィールドは人口約33万9000人のセントラルバレー最南部に位置する都市。当局は同市内にあるアムトラックの駅まで延長路線が延びることを希望しているという。
 ほかにフレズノ北方50マイルに位置するマーセドまで北へ延びる延長案が提案されていた。現在も技術者によっていくつかの案が検討されているが、マーセド付近にはアムトラックが運行する既存の列車路線との接続がないため、現段階での工事区間延長は困難とみられている。
 当局によると、助成金は、セントラルバレーの2大都市であるフレズノからベーカーズフィールドまで延びる最長123マイルの路線建設費用に充てられるという。
 ベーカーズフィールドとフレズノ間の路線建設決定をうけ、シュワルツェネッガー知事は、追加助成金支給を決めた連邦政府に感謝の意を表するとともに、多くの市民が住むセントラルバレーの2大都市間の高速鉄道建設を喜ぶ声明文を発表した。
 高速鉄道計画の総工費は、連邦政府からの追加助成金をうけ、当初予定していた430億ドルから、550億ドルに膨れ上がった。高速鉄道は最新の技術を駆使し、時速220マイルでサンディエゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコ、サクラメントを結ぶ計画。
 サンフランシスコのベイエリアからロサンゼルス、アナハイム間を結ぶ全長520マイルを第一期工事区間とし、2020年の開通を予定している。第2期工事は、北はサクラメント、南はサンディエゴまで路線を延ばして全長約800マイルとし、2026年の完成を見込んでいる。
 当局は高速鉄道の利点として、鉄道利用による交通渋滞の軽減、移動費用の低コスト化、排気ガスによる二酸化炭素排出の削減、建設工事に伴う雇用創出などをあげている。 

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