オマーン沖、米国人4人殺害:ヨット乗っ取りの海賊

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 ロサンゼルス郊外の海辺の街マリナデルレイ在住のジェーン、スコット・アダムさん夫妻とワシントン州シアトル在住のフィリス・マッケイさんとボブ・リグルさんの4人が乗ったヨット「クエスト号」(全長約17メートル)が18日に中東のオマーン沖のアラビア海で海賊に乗っ取られ、人質となっていた4人が22日、射殺された。アデン湾からソマリア沖のインド洋一帯に出没する海賊の襲撃で米国人死者が出たのは今回が初めて。
 中東を管轄するフロリダ州タンパに基地を置く米中央軍の声明によると、海軍の艦艇4隻が人質の乗ったヨットを監視していた。銃声が聞こえたため直ちにヨットに向かったところ、負傷した4人を発見。救命措置を施したが、死亡が確認されたという。銃声発生時、人質解放に向けての交渉が進行中だった。オバマ大統領は19日、軍に対し、人質に危険が生じた場合の武力行使を許可していた。
 中央軍によると、アフリカ東部時間の午前9時に発生した一連の銃撃で、海賊2人が死亡。13人が拘束された。クエスト号襲撃には計19人の海賊が関与していたとされている。
 犠牲となった4人が乗っていたヨットはアダム夫妻が所有しており、2004年から世界一周の航海に出ていた。事件発生付近は海賊から襲撃される危険性があるとして旅行者に注意が呼び掛けられていたという。
 事件発生の2日前、2009年にソマリア沖で米貨物船が海賊に襲撃された際、人質になった船長が米海軍特殊部隊に救出された事件の裁判がニューヨークの連邦地裁で行われ、海賊の少年(当時16歳)が禁錮33年の有罪判決を受けたていた。 

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