メトロ接続:駅周辺のデザイン検討会、コミュニティーが活発に意見交換

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グループディスカッションでアイデアを出し合う参加者


メトロが発表した地下鉄の新ルートと旧ルート。長方形のボックスは駅の設置予定位置。Aは「カット&カバー」の予定地。Bは掘削作業に必要な重機の駐車場などとして利用されるエリア(メトロ提供)


 メトロが計画を進めている「地下鉄リージョナル・コネクター事業」(メトロレール接続)で3日、新小東京駅周辺の設計デザインについて意見を集めるワークショップ「都市デザイン作業部会」が日米文化会館で開かれた。
 会場には、メトロ関係者と駅のデザインを担当するテッド・タナカ建築事務所の担当者らをはじめ、小東京やアートディストリクト周辺の住民や事業主、非営利団体のメンバー、市の代表者など約70人が集まった。参加者は、日本語テーブル2つを含む計8つのテーブルに分かれ、地下鉄新小東京駅や周辺の利用方法についてなど、それぞれ活発にアイデアを出した。
 メトロは、小東京への工事の影響を最小限に抑えるべく、今年に入ってルートの微変更を提案。新案は、2街北側からジャパニーズ・ビレッジ・プラザ(JVP)を横切る形で曲がり、1街に沿ったセントラル通りとアラメダ通り東側一角の地下に新駅を建設予定。旧案に比べ、買収される土地が大幅に少なくなるなど、地元からは賛成の声が上がっている。
 デザイン検討会では、新駅や地上スペースの利用法、また地下と地上を結ぶ出入り口「ポータル」の設置場所などに関してさまざまな意見が集まった。中でも、緑地や駐車場建設の必要性を訴える声は大きかった。
 「ポータル」に関しては、「すべての方向からアクセスしやすいように」とのことから、①ゴールドラインの小東京駅があるマングローブ周辺②1街とアラメダ通りにあるコンドミニアム「サボイ」側③全米日系人博物館(JANM)横④JVP近く―など、どのグループも設置希望場所はほぼ同じだった。さらに、地上には複数の言語による道案内の看板や、小東京やアートディストリクトの歴史が分かるサインを設置するアイデアも挙がった。
 グループによって意見が分かれたのは地上スペースの利用法で、イベントの開催などができる広場を望む声がある一方、ショッピングセンターなどといった開発が必要だとの意見もあった。このほか、映画館やボウリング場などが入るビルの建設を提案するグループや、最近定着しつつある「フードトラック」の駐車場確保や自転車置き場、電気自動車の充電所などの設置を希望する声もあった。
 また駅のデザインに関しては、ほぼすべてのグループが「扇子や折り紙などといった固定観念にとらわれた典型的な『日本』はやめて」と訴え、現代的でありかつ「小東京」「日本」「日系」「アートディストリクト」を象徴するデザインを希望した。
 メトロでは、今月から来月にかけてリージョナル・コネクター事業に関する公聴会を開き、さらにコミュニティーから意見や希望を集める。夏には環境アセスメントの最終版を発表し、早ければ2014年に着工、2019年の開通を目指している。詳細はメトロのホームページで─
 www.metro.net/project/connector
【中村良子、写真も】

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