南加いけばな教授会:二世週祭華展に向け団結、「生け花通じ安らぎと笑顔を」

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琴の演奏に合わせ花を生ける教授。(手前から)カサージャンさん、小川さん、渡部さん、許芙さん、武市さん


琴の演奏をする松山さん(左)と鯨岡さん


 創立37年目を迎えた南加いけばな教授会(安田桃春会長、会員25人)は1月30日、恒例の新年親睦会を小東京のキョウト・グランドホテルで催した。会場には、会員のほか伊原真規子・総領事夫人をはじめとする来賓および顧問らも出席、新年を祝うとともに、日本伝統芸術の一つである華道のさらなる米国普及と、8月に控えた二世週祭での華展に向け、一同一致団結した。
 同会は1974年、生け花の米国普及および流派を超えた横のつながり強化の目的で、池坊、草月流、専正池坊、小原流、古流の5流派計35人の教授で発足、2009年に創立35周年を迎えた。現在は池坊と草月流の教授25人が所属しており、華道教授会と一年おきに担当している二世週祭での華展や、日本文化を学ぶ一環としてクイーン候補者へ生け花の指導などを主な活動としている。

乾杯する参加者。右から2人目が安田会長。左隣は伊原真規子・総領事夫人


 今年で就任2期目となる安田会長はあいさつの中で、「生け花は人の心をより誘い、安らぎと温かな笑顔を生み出してくれます」とその魅力について語り、「一人でも新しい生徒が入ってくれると、この世の中が少しでも和やかになってくれるのでは」と、後継者育成に力を入れていきたいと語った。
 新年会では、恒例となった琴の演奏に合わせ花を生けるデモンストレーションが行われ、池坊の小川寿水さんと許芙月美さん、草月流の渡部草晴さん、カサージャン春桂さん、武市玉春さんの計5教授が、琴奏者の松山夕貴子さんと鯨岡牧鳳さんによる沢井忠夫作曲の「砂絵」の演奏に合わせ花を生けた。限られた時間内に、正確かつ優雅に植物の特徴を生かした作品を仕上げる同実演を終え、来賓からは感嘆の声が漏れるとともに、生け花を通じ伝わる生ける人の心、また植物のハーモニーを満喫した。
 看護婦長として常に緊張した生活を送っていた安田会長が生け花を始めたきっかけは、「ストレス解消のため」。現在はモントレーパーク市内2カ所で教室を開く。場所柄、生徒の半数は中国系で、残りの半分がヒスパニックと日系という。「華道を通じ、生徒それぞれの個性や実力を引き出してあげられることに喜びを感じる」といい、花を通じてクラスが和み、心が触れ合うことが華道の魅力だと語った。安田会長はまた、「一つの家族として、団結して楽しく活動を続けていきたい」と抱負を述べた。
 食後は、野崎住吉さんが柔道の受け身の大切さについて講演。また、北島蓉幸さんが松の木の手入れの仕方を説明した。【中村良子、写真も】

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