南加神奈川県人会:奨学金制度を開始、将来は県との交換学生も

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新年会で乾杯する集まった会員ら


あいさつに立つフランク・川瀬会長


 南加神奈川県人会(フランク・川瀬会長)は13日、新年親睦会およびメモリアルサービスをトーレンスの中華レストランで催した。会場には、昨年の二世週祭でグランドマーシャルに選ばれ、幼少期を小田原で過ごした帰米二世の菊地日出男さんをはじめ、約80人の会員が少し遅れた新年のあいさつを交わすとともに、互いの近況報告に花を咲かせた。
 今年で3期目となる川瀬会長は、就任以来(1)後継者育成と若者会員の獲得(2)日本語を話す会員の獲得(3)県庁との交流―と3点の目標を掲げている。その第一歩として同会は今年から、日本文化継承に努める会員子弟に奨学金の授与を始めた。
 今年の受賞者は、歌舞伎役者中村鴈京の指導の下、6歳から日本舞踊を習う日系4世のリア・山口さん(17)。曾祖父母が小田原市出身で、この日は祖父母のケイさんとチサトさん、また父のポールさんと3世代で参加した。
 2年前に小田原市に1カ月滞在した山口さんは、そこで自身のルーツを実感したという。その経験を生かし、今年入学予定の大学では、国際ビジネスと日本語を専攻する予定だ。また、若い世代が県人会にあまり興味を持たないことについて、「とても残念なこと。県人会は日本の文化と伝統をアメリカで継承するために大切な団体」と、今後も積極的に参加し、会の存続に協力したいと述べた。
 英語中心の同会だが、日本語会員の勧誘に力を入れ、新年会には約20人が集まった。ローリングヒルズ在住の森茂、代志子夫妻はこの日が初参加。横浜市出身の森さんは1959年、留学のため船で12日間かけて渡米。パサデナ・シティカレッジを卒業後、共同貿易に入社、05年に退職した。
 森さんと川瀬会長は再従兄弟(はとこ)で、川瀬会長の祖父は、共同貿易の創立者の一人で、神奈川県人会の創立者である星崎定五郎氏。森さんは、川瀬会長から長年「会に来てほしい」と声をかけてもらっていたといい、「いろいろと縁があるので、退職して時間ができた今、何かお手伝いできれば」と入会した。川瀬会長は、日本語コミュニティーをよく知る森さんに、「日本語会員を引っ張って」と期待を寄せた。
 川瀬会長はまた、将来的には神奈川県と交換学生などの交流を希望しており、県庁との連絡も密にしている。さらに、「日本語を話す会員を増やし、今後は県人会協議会の活動にも積極的に参加していきたい」と述べた。
 新年会では、会への長年の功績が認められ、中村ムツコさんと遠藤七郎さんの2人に感謝状が贈られた。エンターテインメントには、14歳の津軽三味線奏者、アトキンス・直樹さんによる津軽三味線の演奏が披露され、参加者はその音色に浸った。
 同会は、4月16日(土)にカジノツアー、7月10日(日)にトーレンスのウィルソン公園でピクニックを予定している。日本語での詳細は武市さんまで、電話626・588・2660(平日)。
【中村良子、写真も】

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