あしなが育英会、研修生4人が表敬訪問:異文化学び未来につなげる

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左から木下和孝実行委員長、研修生の小栗さん、辰仁さん、野崎さん、小田嶋さん

病気や災害などで親を亡くした遺児や、親が重度後遺障害で働けない家庭の子どもたちを物心両面で支える「あしなが育英会」のロサンゼルス研修が行われ、参加者の小栗麗樹さん、辰仁香織さん、野崎望聖さん、小田嶋知実さんの4人が17日、ロサンゼルスの日系社会の歴史を知る一環として羅府新報を表敬訪問した。メモを取りながら真剣に話を聞く姿からは、研修を通して多くのことを学ぼうとする姿勢が感じられ、学んだことを将来につなげていきたいとの決意が垣間見られた。
 小栗さん(中京大学国際教養学部3年)の将来の夢は小学校の先生。「日系人の歴史に興味があり、日米文化の違いを肌で感じたかった」という。
 辰仁さん(文教大学国際学部3年)は高校時代、世界各国からの留学生との交流があったものの、大学入学後その機会は減り「自分の視野を狭めたくない。悔いのない大学生活を」との思いを胸にLA研修参加を決意した。
 野崎さん(大阪大学医学部3年)は、あしなが育英会の学生寮に住んでいる。以前は日本人だけだった寮生活も現在はウガンダ人とハイチ地震の被災者が新たな仲間として加わった。他国の友達ができたことで、「英語を勉強し、さらに異文化を分かち合いたい」との思いが強くなった。
 小田嶋さん(盛岡大学文学部2年)は、具体的な将来の夢はまだ決まっていないとするも「視野を広め、LAで学んだことを自分の未来像につなげていきたい」と前向きな姿勢を示した。
 LA滞在中、4人は敬老引退者ホームでのボランティアや学校見学、ホストファミリーとのフィールドトリップなどを経験。
 「敬老のお年寄りはみんなが華道や茶道などの日本文化を楽しみいきいきとしている。そして何より明るい。私たちのほうが元気をもらった」と声を揃えた。
 学校見学では、アメリカ人高校生から質問の嵐という歓迎ぶり。日本ではなかなか見られない生徒の積極性に驚くとともに、英語での交流も楽しみ、クラスの雰囲気を満喫できたようだった。
 4週間のLA研修の中で、参加者には確実に心境の変化が表れたようだ。「将来の夢に対する新たな目標や展望が芽生えた」という4人には、はち切れんばかりの笑顔が輝いていた。【吉田純子、写真も】

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