ユニオンバンクと三菱東京UFJ銀行:JANMに計10万ドル寄付―岡頭取「日系社会とともに歩む」

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寄付金の贈呈式。左からアーニー・ドイザキ同館名誉理事長、ユニオンバンクの岡頭取、ヤノ館長、大倉・三菱東京UFJ銀行の執行役員・米州営業第三部長兼LA支店長、ブルース・カジ同館初代館長

 ユニオンバンクと同行親会社の三菱東京UFJ銀行の各代表が1日、小東京の全米日系人博物館(JANM)を訪問し、活動の資金援助を目的とする10万ドルの寄付を行った。
 ユニオンバンクは、同館を長年にわたりサポート。2行共同の寄付は、第2次大戦にともなう日系人の強制収容への正式謝罪と損害賠償を確約した「戦時収容補償法」署名20年を記念し、2008年から始まり今年で4回目。
 今回は、同館主催のゲイラディナー(4月16日・ロサンゼルス)のスポンサーとして献金された。贈呈式には、ユニオンバンクの岡昌志頭取と三菱東京UFJ銀行の大倉雄一執行役員・米州営業第三部長兼ロサンゼルス支店長、行員らが出席し、各社5万ドル、計10万ドルのチェックをアケミ・キクムラ・ヤノ館長に手渡した。

大きなチェックに署名する岡頭取(左)とヤノ館長

 ユニオンバンクは、同館と同様に「企業文化」と位置づける「ダイバーシティ(多様性)」を重視し活動する。少数民族社会に積極進出し、本業のみならず寄付や奉仕などコミュニティー活動にも力を注いで各地域社会と共存する。多くの人種を雇用し奉仕活動を奨励、女性従業員の割合は6割を超え、利益の2%を慈善・社会貢献活動に費やしているという。
 今年で開館25周年を迎えた同博物館は、日系移民の記録や第2次大戦時の強制収容などの史実を伝える民主主義を推進する活動に努める。こうした業績が認められ昨年、連邦政府機関の博物館・図書館サービス協会から最優秀博物館賞が贈られた。
 席上、ヤノ館長が謝辞を述べ、両行の活動について「当館のみならず日系社会の他の価値あるプロジェクトや団体を支援し、企業の慈善活動の模範である」と称賛した。
 ユニオンバンクは、前身の1つである横浜正金銀行と三菱商会が1886年に米国支店を開設した。日米開戦で閉鎖を余儀なくされたが、戦後の1952年にカリフォルニア東京銀行として営業再開。その時に株式を購入するなどしたのが日系人だったといい、岡頭取は「戦前から日系社会とともに歩んできた」と述べ、寄付は「お礼の気持ち」と表現した。同館の活動を「日系人の歴史と経験を共有するとともに、米国のダイバーシティを推進するミッションを担っており、立派な活動をしている」と称えた。さらに、「原点は日系社会」と力を込め、「日本とアメリカの銀行のよいところを最大限に活用し、日系社会に貢献したい」と述べた。【永田潤、写真も】

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