東京在住の日系4世クレイグ・岩本さん:いわき市の避難所で炊き出しへ

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 ウエスト・ロサンゼルス出身で東京在住の日系4世、クレイグ・岩本さんは現在、食糧難で苦しむ福島県いわき市の避難所でカレーの炊き出しをすべく、急ピッチで準備を進めている。南加神奈川県人会の会計を務める父ハンクさんを通じ、県人会や在米仲間にも支援を呼びかけた。岩本さんは、在米からの支援とともに、炊き出しの材料と物資を持って、30日、いわき市へ向かう。

福島県いわき市の避難所へ炊き出しへ行く日系4世の岩本さん


 3年前に東京へ移住、現在はJoe Ironの名で音楽プロデューサー兼作詞家として働く岩本さん。東日本大震災発生から10日ほどが過ぎたころ、彼のもとにアーティスト仲間から連絡が入った。「被災した友人が助けを必要としている。救援物資は一切届かず、食料が底をついてきたそうだ」
 連絡は、福島県いわき市内で被災したアーティスト仲間からで、内容はとても切実だったという。同市内の地震と津波による死者は260人を超え、多くが家を失った。また、福島第一原発事故による影響もあり、なかなか支援物資は届かない。
 岩本さんはすぐに友人や同僚らに声をかけ、行動を起こすことを決める。被災した友人からのリクエストもあり、約100人の避難所となっているいわき市内の学校に支援物資を運び、被災者にカレーを振る舞うことにした。
 岩本さんは、「放射線の影響は心配ないといったらうそになるけれど、このような惨事に自分のことだけを考えるのは身勝手だと思う」。高校の卒業記念に両親からプレゼントされた日本旅行以来、日本の「敬意を持って人と接する」「人を思いやる」という文化に魅了された。
 日本に住む多くの外国人が日本を離れていく中、岩本さんは、「自分の体には日本人の血が流れている。日本は自分のふるさと」と、日本で支援を続けると言い切る。
 岩本さんから連絡を受けた父のハンク・岩本さんは、「息子のことをとても誇りに思う」と述べるとともに、協力を申し出てくれた県人会メンバーや友人らに感謝の言葉を述べた。【中村良子】
 
 
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