東日本大震災:ろうそく灯し犠牲者追悼―小東京で150人が30分間黙とう

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キリスト教、仏教、神道の各宗教指導者ら。左から3人目がナカガワ牧師、右端が進藤雄介・在ロサンゼルス日本国首席領事

 1万人を超すと予想される東日本大震災の犠牲者の追悼集会が20日夜、小東京の全米日系人博物館前の広場で行われた。約150人の参列者がろうそくに火を灯して黙とうし冥福を祈った。

友達と寄り添って祈りを捧げる参加者

 集会は日系異教徒協議会と二世週祭財団の共催。同会指導者の1人でまた、同財団の代表を務めるマーク・ナカガワ牧師(小東京のセンテナリー合同メソジスト教会)があいさつに立ち、ろうそくを灯して祈りを込める意味を「被災者が暗くならずに、灯りをともして気持ちを明るくするため」と説明。「ろうそくを灯して明るくし、みんなで祈り、遠いアメリカから日本に光と希望を送り届けよう」と訴えた。16日の市庁舎前での募金運動(約3万2000ドル調達)の発起人、ジャン・ペリー市議は「日本は1人ではなく、世界中から支援を得ている。われわれが一緒だということを日本のみんなにもっと伝えなければならない」と呼び掛けながら、さらなる募金運動の必要性を説いた。
 参列者は激しい雨が降る中、ろうそくや懐中電灯を手に持ち、30分間の黙とうを捧げた。傘を差すが強い風にあおられ冷たい雨が服や靴を濡らす。寒さで震える人もいたが「東北地方の寒さに比べると、これくらい何ともない」「われわれは、帰る家があり食べ物もある。でも、彼ら(避難者)はそれらがない」などと、励まし合いながら祈り続けた。
 参列者の中には、人気SFドラマ「スタートレック」のヒカル・スールー役の俳優ジョージ・タケイさんの姿も見られた。

ろうそうくに火を灯して祈り、日本に希望を届ける参加者

タケイさんは、大震災について「東北地方だけでなく、日本全体の問題である」と強調。日本が今、最も必要とするのは援助金であるとし「今回起こった信じられない惨劇と、その後の難局を世界の人々に分かってもらい資金を提供してもらうように呼び掛けなければならい」と力を込めた。
 タケイさんはまた、自身のホームページ(georgetakei.jp/)でも被災状況や被災者の窮状を伝え、支援を訴えている。ビデオメッセージでも日本語を交えながら、不自由な生活に耐える避難者や被災者が必死に生きる日本人の「我慢」の精神を紹介し、世界に向け「たとえ少しの金額でも、大きな愛情が込められている。このような時には、世界のすべての人は日本人です」と、国境を越えた支援を求めている。
 サイプレスから来た間宮誠司さんは、寄付以外に何も被災者を助けることができないことに「じれったさを感じる。何かできることはないか」と考え、この追悼集会に親子3人で参加した。テレビで見る津波が町を襲う凄まじい映像に妻の規子さんは「涙が出た。夜眠ることができなかった」と悲しみ、娘のハンナさんが通う小学校のクラスで日本の支援を求める考えを示した。被災者の家族が離ればなれになる中で、間宮さんは集会に参加し「あらためて生きていることの大切さを感じた」と家族の絆を確認していた。【永田潤、写真も】

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