池坊LA支部新年会:古川浩孝派遣講師が実演

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教授者の作品を鑑賞し、研究する生徒たち

池坊ロサンゼルス支部(有村清子支部長)は6日、来賓と会員合わせおよそ220人が集まるなか、小東京のキョウト・グランドホテルで新年総会と親睦会を開催した。京都の池坊本部から古川浩孝教授が派遣講師としてデモンストレーションを披露し、会員らは花への造詣を深めるとともに、学び続ける姿勢を失わず、華道の道をさらに極めていくことを確認し合った。
 在ロサンゼルス日本国総領事館から広瀬誠領事、南加日商上級副会頭のキティー山城さん、日米文化会館常務取締役のクリス・アイハラさんが来賓として祝辞を述べた。今年2期目を迎える有村支部長があいさつに立ち、1462年に始まった池坊が、2012年で550年を迎えることにふれ、今後も今まで培ってきた伝統を受け継ぎ、新しい世代の人たちへ伝承するよう呼び掛けた。
 生徒の中には、日本文化を紹介する行事で生け花の奥ゆかしさに魅了され、習い始めたというアメリカ人や中国人が増えてきているという。
 4年に1度、京都で開かれる講習会には、全米中の支部からおよそ300人の生徒が集まり、本場で学べる機会に積極的に参加。その大多数がアメリカ人で、生け花を学びたいと願うひたむきな姿が垣間見られるという。
 

家元代理・古川浩孝教授によるデモンストレーション

パロスバーデス在住の中国人リサ・タンさんは南谷泉芳氏のもと8年前から生け花を習い始めた。日本食レストランでいつも美しく飾られている生け花に魅せられ、習うことを決意。「一度習い始めると奥が深く、探求すればするほど楽しくなる」。今では友人を多数誘い1週間に1度、講習を受けている。
 デモンストレーションを行った古川教授は、1977年に入門、富山池坊支部に所属する。生け花を好きになるうえで一番大切なことは「花の名前と性格を覚えること」。アンコールを含め古典から現代まで11作品の生花、立花、自由花を完成させ、「空間を生かし、立体感の生み出し方」を伝授した。
 「(枝を)切ることでその花の命を絶つが、生けることで再び命を吹き込む。花瓶の上で花と花とは出会い、美しく生き続ける」創り出された独創的な世界観と調和を目の当たりにした生徒からは時折、驚きや感嘆の声がもれた。
 教授者のひとり柴洋花さんは古川教授の作品を「現代にふさわしく、新しい発想が感じられる。シンプルながらも花の配色を最大限に生かしている」と称賛した。
 会場ロビーには教授者の作品が展示され、鑑賞する参加者の姿があった。多くが立花新風体で、基本を大切にしつつも、斬新さを取り入れた作品が目立ち、それぞれの個性と感性が会場を華やかに彩った。【吉田純子、写真も】

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